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2026/10/20

AIで動画を作る見本サイトの選び方|動きと見た目で使い分け

筆者/喜多 辰徳

AIに「分かりやすい紹介動画を作って」と頼んで、どこかで見たような仕上がりが返ってきたことはありませんか。「おしゃれに」「伝わるように」と言葉を足しても、どんなおしゃれなのかはAIに伝わりません。

筆者は最近、言葉で説明する代わりに、見本の動画を1本渡すやり方に切り替えました。見本探しに使っているのが、Prompt MotionとBest Designs on Xという2つのサイトです。2つのサイトの違いと、Best Designs on Xの発表動画を見本にして自社サービスの紹介動画を作った手順を紹介します。読み終えるころには、作りたい動画に合わせてどちらのサイトを開けばよいかが分かります。

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言葉より見本を1本渡すほうが伝わる理由

動画の見た目には、色、文字の大きさ、場面の順番、動きの速さなど、決めることがたくさんあります。これを言葉だけで指示しようとすると、指示文が長くなるうえに、肝心の雰囲気がうまく伝わりません。

見本の動画を1本渡せば、これらがまとめて伝わります。AIは見本から「どんな型でできているか」を読み取り、その型に自社の中身を入れていきます。頼む側は雰囲気を言葉にする手間が省け、「この感じで」と指さすだけで済みます。


見本サイトは「動き」と「見た目」の2種類で選ぶ

AIで動画を作るときの見本サイトは、何を借りたいかで選び分けます。筆者が使っている2つのサイトの違いは次のとおりです。

Prompt Motion

Best Designs on X

集めているもの

Claude Opus 5.5で作った動画と、作るときに使ったプロンプト

X上で発表された製品紹介動画やデザイン作品

数(2026年10月10日時点)

約230本

発表動画2,201本、デザイン作品9,583件

借りやすいもの

動き方と、AIへの頼み方

色・文字・場面の順番などの見た目と構成

言語

英語

英語

Prompt Motion:動きと頼み方をセットで借りる

Prompt Motionは、Claude Opus 5.5で作られたモーション動画を集めたサイトです。動画ごとに、作った人のアカウントと、作るときに使ったプロンプト(AIへの指示文)が並んでいます。「製品の画面」「グラフ」「図解」「文字の動き」などの分類から探せます。

動きの見本と頼み方が一緒に手に入るので、「この動きを自社の内容で作りたい」ときに向いています。使い方の詳しい手順は、Prompt Motionの紹介記事(リンクは公開後に差し込み)にまとめています。

Best Designs on X:発表動画の見た目と構成を借りる

Best Designs on Xは、X上でデザイナーや企業が投稿したデザインを集めたサイトです。左のメニューにある「Launch Videos」には、新しい製品やサービスを発表するときの動画が集まっていて、AI、Design、Productivity(仕事効率化)などの分類で絞り込めます。

プロンプトは付いていませんが、海外の企業が発表に使った動画が多く並んでいます。「サービスを短く紹介する動画」の構成を探すときに使いやすいサイトです。


Best Designs on Xで見本を探す手順

見本選びは、次の順番で進めます。

・Best Designs on Xを開き、左のメニューから「Launch Videos」を選びます

・上に並ぶ分類(AI、Productivity など)から、自社のサービスに近いものを選びます

・気になる動画を開いて最後まで見て、「この流れなら自社の話も入る」と思えるものを選びます

・動画を開いた状態でページのURLをコピーし、AIに渡します

英語のサイトですが、Chromeの翻訳機能を使うと日本語で表示できました。閲覧にサインインは要りません。ページには広告の枠もあるので、動画とまちがえて広告を開かないよう気をつけてください。


実例:発表動画を見本に、自社サービスの紹介動画を作った

筆者はLaunch Videosの中から、海外のIT企業が新しいAIエージェントを発表した約80秒の動画を選びました。その動画のページのURLをClaude Code(モデルはOpus 5.5)に渡し、「この動画を見本に、自社サービスの紹介動画を作ってみて」と1文で頼みました。

AIが見本から読み取った6つの型

Claude Codeは見本の動画を細かく確認し、借りる型を次の6つに整理して報告してきました。

・白い地に、画面の下からやわらかい青が広がる背景

・大きな黒い太字の中に、小さな立体のアイコンをはさむ文字の見せ方

・同じ言い回しの型を3回くり返して、できることを並べる構成

・チャット画面やカードで、実際の使い方を見せる場面

・紙吹雪で盛り上げる場面

・物のアイコンが並ぶ中に、決め台詞を置く終わり方

作る前に確認された2つのこと

いきなり作り始めるのではなく、先に2つの質問がありました。1つ目は向きと長さで、見本に近い「横長の60秒」を選びました。2つ目は声の有無で、見本と同じ「声なし、文字と音楽だけ」にしました。

続けて、何秒にどの言葉を出すかを並べた構成表が届きました。画面に出る言葉はそのまま社外に出る文章なので、ここで一度目を通してから「この内容で進めて」と伝えています。

できあがった動画

完成した動画は、ロゴ、物のアイコンの一覧、サービスの紹介、チャット画面での実演と進みます。そのあと「測る。」「書く。」「届ける。」を同じ型で3回くり返し、紙吹雪を経て問い合わせ先で終わります。音楽と効果音も、Claude Codeが新しく作りました。

見本の雰囲気はそのままに、中身は自社のサービスに置き換わっています。見終えて、分かりやすい動画になったと感じました。筆者の場合、言葉で「分かりやすく」と頼むより、分かりやすい見本を1本選ぶほうが、ねらいに近いものが返ってきました。


見本を使うときに守りたい4つのこと

見本は便利ですが、使い方をまちがえると、他社の作品をまねしたように見えてしまいます。筆者は次の4つを守っています。

・借りるのは型だけにする:色の使い方や場面の順番は参考にしても、見本の絵・ロゴ・音楽は使いません。今回もアイコンは絵文字で代用し、音楽は新しく作ってもらいました

・作品の権利は作った人にあると考える:Prompt Motionも、動画とプロンプトは各作者のものだとサイトに明記しています

・画面に出る言葉は自分で確かめる:社外に出る言葉なので、作り始める前の構成表の段階で確認します

・説明用の画面には「イメージです」と添える:今回の動画でも、実演の画面は説明用の例なので、最後に注記を入れました


どちらを開くか迷ったときの使い分け

迷ったときは、先に決めたいものが「雰囲気」か「動き」かで選びます。

・言葉にしにくい雰囲気や構成を先に決めたいとき:Best Designs on Xで、近い分野の発表動画を探します

・動き方や頼み方まで借りたいとき:Prompt Motionで、プロンプト付きの動画を探します

Claude Codeで動画を作る基本の流れは、Claude CodeとCodexで動画を作る方法と仕上がり比較で紹介しています。


よくある質問

Q. 英語のサイトでも使えますか?

A. 使えます。Chromeの翻訳機能で日本語にして読めますし、AIに渡すのはページのURLなので、英語の説明を読まなくても見本は選べます。

Q. 見本の動画をそのまままねしても大丈夫ですか?

A. そのまま再現するのは避けてください。借りるのは色の使い方や場面の順番などの型にとどめ、絵・ロゴ・音楽は自社で用意するか新しく作ります。

Q. Claude Code以外のAIでも同じことができますか?

A. 筆者が試したのはClaude Code(Opus 5.5)だけです。ほかのAIで同じ仕上がりになるかは確かめていません。

Q. 動画づくりに詳しくなくても頼めますか?

A. 筆者が頼んだのは1文だけで、あとは向き・長さ・声の質問に答え、画面に出る言葉を確認しました。ただし、できあがった動画は必ず自分の目で見て、言葉や表現を確かめてから使ってください。


まとめ

・言葉で雰囲気を説明するより、見本の動画を1本渡すほうが伝わります

・見た目と構成を借りるならBest Designs on X、動きと頼み方を借りるならPrompt Motionが向いています

・借りるのは型だけにして、画面に出る言葉は自分で確かめます

まずはBest Designs on XのLaunch Videosを開き、自社の紹介に使えそうな1本を探すところから始めてみてください。

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