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2026/10/02

ChatGPTで画像を何度も直すと崩れるのはなぜ?防ぐ3つの型

筆者/喜多 辰徳

ChatGPTに「ロゴの色だけ変えて」と頼んだのに、人物の表情や背景の色まで変わってしまった経験はありませんか。

2026年9月に公開されたChatGPT Images 2.5では、頼んだ所だけを直す精度が上がりました。それでも、直しを何度か重ねるうちに、頼んでいない所が少しずつずれていくことはあります。

この記事では、OpenAIが公開している画像プロンプトのガイドをもとに、直すたびに崩れるのを防ぐ頼み方を3つの型にまとめます。社内資料の挿絵やお店の告知画像を、作り直さずに仕上げたい方に向けた内容です。

▼記事を3分で理解できる!マンガ風スライドはこちら


仕事の画像は「2枚目から」手戻りが起きる

1枚目の画像は、気に入らなければ出し直せば済みます。困るのは、気に入った部分を残したまま、一部だけを変えたいときです。

たとえば、会社の提案資料の表紙で文字の色だけ変えたら、人物の顔つきまで変わることがあります。お店の季節メニューの告知画像で背景を明るくしたら、料理の盛り付けが別物になることもあります。こうなると、気に入っていた1枚目まで戻って作り直すことになります。

画像づくりの手間の多くは、1枚目ではなく、この2枚目からの直しで生まれます。


Images 2.5でも「崩れない」わけではない

OpenAIは2026年9月8日に、ChatGPT Images 2.5を発表しました。発表では、頼んだ部分だけを変えて残りの細部を保つ力が上がったこと、長い会話の中で直しを重ねても前の直しが保たれやすくなったことが説明されています。

ただし、これは崩れにくくなったという話で、崩れなくなったわけではありません。OpenAIの画像プロンプトガイドにも、結果がずれてきたら大事な条件をもう一度書き直すように、という注意があります。画像の一部を選んで直す機能についても、公式のヘルプでは、選んだ範囲の外まで変わる場合があると説明されています。

モデルが良くなっても、何を残してほしいかを伝えるのは使う側の仕事として残ります。ここから紹介する3つの型は、そのための書き方です。


下準備:1枚目のプロンプトは項目に分けて書く

直す前に、1枚目の頼み方で決めておきたいことがあります。

OpenAIのガイドでは、込み入った依頼は長い1段落で書かず、場面・被写体・細部・制約のように項目を分けて書くことを勧めています。あわせて、広告なのか図解なのかといった用途を伝えることも推奨されています。入れてほしくない文字やロゴ、透かしは、制約としてはっきり書いておきます。

項目に分けておくと、あとで直すときに「この行だけ変えて、ほかの行は残す」と指せるようになります。1枚目の書き方が、2枚目以降の直しやすさを決めるということです。

次の内容で、横長の画像を1枚作ってください。

用途:採用ページの上部に置く画像
場面:朝の倉庫で、出荷の準備をしている様子
被写体:段ボールを確かめている作業着の2人
細部:棚に並んだ箱、手元のタブレット、明るく清潔な床
制約:文字・ロゴ・透かしは入れない。実在の社名や商品名も入れない

コロンの右側を、自分の画像の内容に書き換えて使ってください。


型1:「変える所」と「残す所」を分けて書く

直すときに「ロゴを白にして」とだけ頼むと、残してほしい所が1つも伝わっていません。OpenAIのガイドは、直すときは「変えるのはXだけ」と書いたうえで、残す細部を並べるよう勧めています。

残す所の候補としてガイドが挙げているのは、人物の見た目、形、レイアウト、照明、画像の中のラベルなどです。狙った所だけを細かく直したいときは、色の鮮やかさ、明暗の差、矢印、カメラの角度、周りの物も「変えない」と書き添えるように、とあります。

社内資料の図なら矢印とラベル、商品の写真ならカメラの角度と周りの物が、残す一覧に入れる候補になります。残す所を書いておくと、返ってきた画像のどこを確かめればよいかもはっきりします。


型2:決まった所を「残す一覧」に積み上げていく

残す一覧は、1回書いて終わりではありません。ガイドには、直すたびに残す細部をもう一度書くよう明記されています。公式の発表でも、新しい直しはそれまでの直しの上に積み重なっていくと説明されています。

そこで、一度直して決まった所は、次の依頼から残す一覧に書き足していきます。たとえば背景を明るくして決まったら、次の依頼では「背景の明るさは今のまま」を一覧に加えます。直しを重ねるほど一覧は長くなりますが、それがそのまま、守ってほしい所の記録になります。

この画像を直してください。

変えるのは、次の1か所だけです。
・(ここに変える所を1つだけ書く)

それ以外は、今の画像のまま残してください。
とくに、次のものは変えないでください。
・人物の顔、表情、髪型、服装
・写っている物の数と位置
・色の鮮やかさ、明暗、全体の明るさ
・構図とカメラの角度
・画像の中の文字、矢印、ラベル
・これまでの直しで決まった所:(直すたびに書き足す)

自分の画像に関係のない項目は消して使ってください。最後の行は、直すたびに1行ずつ増やしていきます。


型3:1回に直すのは1か所だけ

気になる所が3つあると、まとめて頼みたくなります。しかしガイドは、1回に1つだけ直して、そのつど結果を確かめるよう勧めています。1回ごとの直しを狭くしておけば、どの直しが効いたのかが分かるからです。

3か所をまとめて頼んで人物の顔つきが変わったら、どの指示が原因なのかが分かりません。1か所ずつ直していれば、崩れたときに戻すのは直前の1回だけで済みます。

直したい場所を画面で示したいときは、画像を開いて選択ツールで範囲を選ぶ方法や、スマホアプリで画像を全画面にしてコメントを置く方法もあります。ただ、選んだ範囲の外まで変わることもあるため、場所を示したときも、残す一覧は文章で添えておくと安心です。


「最初から全部書けばいいのでは」への答え

1枚目のプロンプトを細かく書き込めば、直す回数そのものが減るのでは、という疑問もあると思います。

ただ、仕事の画像で直しが必要になる理由の多くは、あとから生まれます。上司に見せたら色を変えてほしいと言われた、載せる場所が変わって縦長にしたくなった、といった具合です。1枚目をどれだけ丁寧に書いても、使う側の都合による直しはなくなりません。

だからこそ、1枚目をあとで直しやすい形で書くことと、直すたびに残す所を渡すことを、セットで考えるのが現実的です。「変える・残す・足させない」の基本の書き方は、ChatGPT Images 2.5の使い方|写真の一部だけ変える指示の型でも紹介しています。


よくある質問

Q. 残す一覧が長くなりすぎても大丈夫ですか?

一覧が長くなること自体は問題ありません。OpenAIのガイドも、直すたびに残す細部をもう一度書くよう勧めています。ただ、自分の画像に関係のない項目まで並べると、返ってきた画像で確かめる所も増えてしまいます。関係のない行は消してから送ってください。

Q. 直しを重ねるうちに崩れてきたら、どうすればいいですか?

気に入っていた段階の画像を手元に保存しておき、その画像から直し直すのが確実です。そのうえで、ずれてきた所を残す一覧に書き足して頼み直してください。

Q. 画像の中の電話番号や価格も、この方法で直せますか?

文字も直せますが、電話番号や価格のように1文字の誤りも許されない情報は、画像を作ったあとで別の画像編集ツールを使って重ねる方が安全です。どちらの場合も、最後は人の目で1文字ずつ確かめてください。

Q. スマホからでも同じやり方で直せますか?

はい、同じ考え方で直せます。スマホアプリでは、画像を全画面で開いて編集やコメントができます。場所を指で示したときも、残す一覧は文章で添えてください。


まとめ

ChatGPT Images 2.5で直しの精度は上がりましたが、何を残すかを伝えるのは使う側の役目です。

・1枚目は、用途・場面・被写体・細部・制約に分けて書く

・直すときは、変える所1か所と残す所の一覧を分けて書く

・一度決まった所は、残す一覧に書き足していく

次に画像を直すときは、変えたい所の1行の下に、残す所の一覧を書き足してから送ってみてください。

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