会社やお店の紹介動画を作りたいと思っても、台本を考え、映像を作り、ナレーションを入れるところまで進めるのは大変です。外注すると費用がかかり、自分で作ろうにも何から始めればいいか分かりません。
筆者は先日、運営するAIのチカラの紹介動画を、台本から映像、声までAIに任せて作りました。使ったのは、AnthropicのClaude Code(Opus 5.5)と、Googleの声のAI「Gemini 3.8 Flash TTS」の2つです。筆者はプログラミングができませんが、数時間で完成までたどり着けました。
この記事では、AIに何を任せ、人は何を準備したのかを順に紹介します。
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台本から声まで、AIに任せてできた動画
完成したのは、約2分の紹介動画です。字幕の文字が動き、落ち着いた声のナレーションが入っています。
AIが組み立てた動画の流れ
動画は、AIのチカラの説明から始まりません。最初に映るのは、地方の経営者がAIについて抱えがちな3つの悩みです。
・自社に近い事例がない
・情報は多いのに、何から始めればいいか分からない
・失敗できないから、踏み出せない
そのあとで「その『AIの一歩目』を後押しするために」とつなぎ、サイトで読める記事の種類、現場への取材、対面の研修へと話が進みます。最後は「AIを、遠い未来の技術から今日の道具に」という一言で締めています。
紹介動画というと、自社の強みを並べたくなります。AIが組み立てた台本は、見る人の悩みを先に置き、その答えとして自社を紹介する順番になっていました。この順番は、お店や会社の紹介動画にもそのまま使えます。
2つのAIの役割分担
・Claude Code(Opus 5.5):台本、構成、字幕の文言、文字の動きや画面の切り替え、声と映像の合成
・Gemini 3.8 Flash TTS:台本の文章を声にする
Gemini 3.8 Flash TTSは、Googleが2026年9月23日に発表した、文章を読み上げるAIです。同時に軽量版の「Flash-Lite TTS」も発表されており、今回使ったのはFlash TTSのほうです。2,000種類以上の声を使えるほか、どんな声にしたいかを言葉で指示できます。
声を作る作業も、Claude CodeがGoogleのAIを呼び出して進めました。筆者が用意したのは、そのための鍵1つです。

頼み方のコツは「声の指示は一言」
声の雰囲気は「聞き取りやすい落ち着いた感じで」
声について筆者が伝えたのは、「聞き取りやすい落ち着いた感じで」という一言です。声の種類を一覧から探したり、話す速さを細かく決めたりはしていません。
Flash TTSは、こうした言葉での指示を声の調子に反映できます。Googleの発表では、台本の1行ごとに演技を指示することもできるとしています。
仕上がりの確認は人が行う
台本も字幕もAIが書いてくれますが、自社の説明として正しいかを確かめるのは人の役目です。サービスの名前や内容に間違いがないか、字幕と声の内容がずれていないかは、公開前に必ず自分の目と耳で確認しましょう。
自分の会社やお店で試す手順
最初にGoogleの鍵を1つ用意する
Claude CodeにGoogleの声のAIを使わせるには、「APIキー」と呼ばれる鍵が1つ必要です。Googleの「Google AI Studio」という画面で作れます。この鍵はパスワードと同じように扱い、チャット欄には直接貼らず、安全な登録のしかたをClaude Codeに聞いてから設定してください。
頼む前に決める3つのこと
・見る人が抱えている悩みを3つ書き出す
・動画で一番伝えたいことを1つに絞る
・声の雰囲気を一言で決める
この3つが決まったら、Claude Codeに次のように頼みます。〇〇の部分は自社の内容に置き換えてください。
当社の紹介動画を作ってください。長さは2分ほどです。
見てほしい相手:〇〇(例:地元で働きたい学生)
その人が抱えている悩み:〇〇、〇〇、〇〇
動画で一番伝えたいこと:〇〇
最初に悩みを見せてから、その答えとして当社を紹介する順番にしてください。
台本、字幕、映像、ナレーションまで作ってください。
ナレーションはGemini 3.8 Flash TTSを使い、聞き取りやすい落ち着いた声にしてください。Claude Codeで動画を作る基本と、別のAIとの仕上がりの違いは、前回の記事で紹介しています。
・Claude CodeとCodexで動画を作る方法と仕上がり比較
よくある質問
Q. プログラミングの知識は必要ですか?
A. 筆者はプログラミングができませんが、日本語で頼むだけで完成しました。ただし、Googleの鍵を作って登録する手順だけは、画面の案内に沿って進める必要があります。
Q. 声は選べますか?
A. 2,000種類以上の声から選べるほか、「明るく元気に」「落ち着いた感じで」のように言葉で指定できます。
Q. 社長本人の声で読ませることはできますか?
A. Googleの発表では、本人の声、または使う許可を得た声の約30秒の録音から、同じ声を作れます。その際、声の持ち主本人が同意を伝える録音も必要です。他人の声を勝手に使えないようにするための仕組みです。
Q. 費用はかかりますか?
A. Claude Codeを使うためのClaudeの契約に加え、Google側の利用料がかかる場合があります。使う量によって変わるため、Googleの公式の料金ページで事前に確認してください。
まとめ
・紹介動画は、台本から映像、声までAIに任せて作れます
・台本は「見る人の悩み」から始め、その答えとして自社を紹介すると伝わりやすくなります
・声の指示は一言でも通じます。準備するのはGoogleの鍵1つです
まずは、自社の紹介動画を見てほしい相手の悩みを3つ書き出すところから始めてみてください。
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