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2026/08/17

全編AIで作った30秒アニメ動画を公開|制作の裏側と使い道

筆者/喜多 辰徳

「動画を作りたい」という話がそこで止まってしまう理由は、たいてい撮影です。日程を押さえて、機材を用意して、社員に出てもらって。そこまで考えた時点で、優先順位がずるずると下がっていきます。

このたび、AI-Brainのアニメーション動画が完成しました。30秒、ナレーション付きです。映像素材と音声はAIで生成し、構成、素材の選定、編集、品質確認は人が行っています。撮影のためにカメラを回すことは、一度もありませんでした。

この記事では、実際の動画と他社様の制作事例をお見せしたうえで、全7工程の作り方、使っているAI、AIが苦手にしていること、そして費用と制作期間までお伝えします。作り方は隠しません。


まずは30秒、実際の動画をご覧ください

https://youtu.be/EU6lr5xzqZ0

夜の日本列島を上から見た画から始まります。都市部に光が集まり、そこから線が伸びていきます。次のカットで、地方の川沿いの静かな風景に切り替わります。

そこにナレーションが重なります。「AIの波はもう来ている。でも地方にはまだ届いていない」。

続いて、腕を組む経営者と若手社員のカットに移り、質問が3つ並びます。「何から始めればいい?」「誰に聞けばいい?」「セキュリティは?」。この3つは、私たちが企業訪問でいちばん多く受け取る質問です。

後半は、瞳に灯るロゴ、メディアを読む手元、沸くオフィスと続き、最後に「学んで終わりにしない。使えるまで伴走します」「地方にAIの力を」で閉じます。

制作を担当したのは、AI-Brainの公認パートナーである唐仁原哲大さんです。


同じ作り手による、他社様の制作事例

AI-Brainの動画だけを見ても、この手法で何ができるかは伝わりません。同じ作り手が手がけた事例を2本ご紹介します。どちらも、その会社の公式チャンネルで公開されている動画です。

建装Plus様「ケンソウプラスPV」

https://youtu.be/KGQBE60UiN4

石川県金沢市で建築、家具什器、建材塗装を手がける会社の紹介動画です。1分12秒あります。

驚いていただきたいのは画風です。昭和のヒーローアニメ調で、色違いのスーツを着た3人が走り、「いくぞ、ケンソウプラス」と叫びます。AI-Brainの動画の静かなトーンとは、まったく別物です。塗装や建材という、動画と縁が薄いと思われがちな仕事でも、勢いのあるPRができます。

YOU-I JAPAN様「Intro Animation」

https://youtu.be/7GdJlSBaDr4

事業案内の動画で、58秒あります。こちらは落ち着いた現代アニメ調です。

画風は、会社に合わせて変えます

3本を続けて見ていただくと、同じ作り手とは思えないほど絵が違います。これは意図的です。

制作の最初の工程で、その会社が芝居重視なのか風景重視なのかを見極め、それに合う動画生成AIを選びます。ツールを先に決めて、そこに会社を合わせにいくと、どの会社の動画も似た顔になってしまいます。


全部で7つの工程を通って完成します

AI動画は、生成AIに指示を出したら出てくるものだと思われがちです。実際は違います。0番から6番までの7工程を通ります。

そのうち、お客様にご確認いただくのは3回だけです。台本、確認用ビジュアル、そして完成映像です。ここを絞ることで、依頼する側の負担を軽くしています。

工程0から3までは、内容そのものを変えられます

最初にやるのは、目的、公開先、尺、ターゲット、納品形式を決めることです。ここが決まらないと、画面比率すら決められません。

次に、ホームページやサービス資料、取材記事を読み込んで台本を書きます。事実を並べただけでは印象に残りません。経営者がどこに問題意識を持っているかを掴めるかどうかで、仕上がりが変わります。

そのあと、登場人物の外見と服装を設定として固定し、参照画像を用意します。背景、ロゴ、色も同時に固めます。ここを固定しないと、カットごとに顔が変わってしまいます。

そして、完成イメージを漫画または絵コンテの形でお見せします。絵コンテだけでは画風が伝わらないため、キービジュアルを添えます。この段階までは、物語、登場人物、セリフ、見せる順番といった映像全体の方向性を調整できます。修正できる回数と範囲は工程ごとに設定していますので、具体的な内容は着手前にお伝えします。

工程3の承認が、境目になります

確認用ビジュアルの承認が、最後の大きな修正機会です。ここを越えると、直せる範囲が変わります。内容を変えようとすると、台本まで戻ることになるからです。

完成後に大きな構成変更が発生しないよう、工程3ではストーリー、登場人物、画風、セリフを重点的に確認します。

工程4から6は、仕上げの工程です

指示文を作り、複数のテイクを生成し、比較して検査したうえで、必要に応じて作り直します。一発で決まることはありません。この選定と再生成の反復が、品質を左右します。

映像が揃ったら、音声を合成し、BGMを用意し、クリップをつないで尺に収めます。効果音、色調整、テロップも入れます。並べただけでは完成品になりません。編集のリズムと音の設計で、最終的な印象が決まります。

最後に完成映像をご確認いただき、軽微な修正に対応してから納品します。


どのAIをどこで使っているか

工程ごとに違うAIを使い分けています。特定のツールに依存せず、案件の内容と品質、納期、コストに応じて選びます。

・台本と構成:Claude Code、Codex

・キャラクター、背景、絵コンテ:Midjourney、GPT-Image 2、Nano Banana Pro

・動画生成:Seedance 2.0、Vidu V3、Kling 3.0 Omni

・ナレーション、BGM:ElevenLabs、Suno

・編集と仕上げ:DaVinci Resolve、Filmora

ここを公開するのは、AI動画が「ひとつの魔法のツール」で作られていないことを知っていただきたいからです。


AI動画が得意なこと

AIは何でも描けるわけではありません。得意な領域があります。

・光や空気感を出すこと

・カメラワークをつけること

・短く単純な動作を描くこと

・背景や環境を描写すること

つまり、印象と勢いで伝える映像に向いています。CM、PR動画、ブランドムービーとは相性が良い領域です。建装Plus様のヒーロー調のPVは、この得意分野を振り切って使った例になります。


AI動画が苦手なこと

こちらのほうが大事です。受注前に必ず確認します。

・画面内に正確な文字を出すこと

・複雑な手指の動きや、細かな物体の操作を正確に再現すること

・長い映像の中で、人物の顔や衣装、小物を完全に一致させ続けること

・正確な地理や位置を再現すること

精密な製品説明やマニュアル動画には向きません。「AIなら何でもできる」という前提で受けると、制作は破綻します。

では、どこまで直すのか

AI生成では、背景の細部や衣服、手指にわずかな揺らぎが生じることがあります。この部分は、用途によっては許容していただくことになります。

一方で、人物の著しい崩れ、意図しない物体の出現や消失、ブランド情報の誤り、話の理解を妨げる不自然な動きについては、再生成やカットの差し替え、編集を行って仕上げます。ここは許容範囲に含めていません。

どこまでの再現精度が必要かは、動画の用途によって変わります。展示会で数十秒流す動画と、商品の細部を見せる動画とでは基準が違います。そのため、必要な品質基準を受注前に確認したうえで制作に入ります。


費用と制作期間

30秒の映像で、費用は30万円から(税別)です。制作期間は1ヶ月から1ヶ月半ほどを見ていただいています。尺や内容によって変わりますので、お見積もりは無料で承ります。

短納期をうたっていないのは、工程3の承認までを丁寧にやるからです。ここを急ぐと、あとで台本まで戻ることになり、結局は遅くなります。

用途は3つに整理しています。求人票では伝わらない魅力を届ける採用広報、会社紹介やSNS用の認知拡大とブランディング、そして説明しづらい価値を短くまとめる商品やサービスの紹介です。ひとつのテーマから、ショート動画、SNS投稿画像、営業資料用のカットまで展開できます。


よくある質問

Q. 本当にAIで作ったのですか。実写素材は混ざっていませんか。

A. 混ざっていません。映像素材と音声はすべてAIで生成しています。撮影も、実在の人物の出演もありません。構成、素材の選定、編集、品質確認は人が行っています。

Q. AI特有の不自然さは出ないのですか。

A. 出ます。背景の細部や衣服、手指に、わずかな揺らぎが生じることがあります。そのうえで、複数テイクの生成と選定、再生成、カットの差し替え、編集を重ねて仕上げます。どこまでの精度が必要かは用途によって変わるため、受注前に基準を確認します。

Q. 自社のロゴやコーポレートカラーは反映できますか。

A. できます。正式なロゴデータとコーポレートカラーをお預かりし、制作の基準として使います。ロゴや社名のように正確性が必要な情報は、生成任せにせず、編集工程で正確に反映します。実在の人物を出す場合は、写真と本人の許諾が必要になります。

Q. 完成後に何度でも直せますか。

A. 修正できる範囲と回数は、工程ごとに設定しています。台本や構成といった大きな方向性は工程3までに確認し、完成後はテロップ、音声、軽微な映像調整を中心に対応します。具体的な範囲と回数は、契約前にお伝えします。

Q. 採用の応募数や売上は増えますか。

A. お約束はできません。このサービスは、伝えたいことを「使える」「伝わる」形にするための素材制作です。成果保証ではないことを、先に明記しています。


まとめ

AI-Brainのアニメーション動画が完成しました。30秒、映像と音声はAIで生成し、構成と編集は人が行っています。要点は3つです。

・撮影という工程がなくなるため、動画に着手できずにいた会社でも動き出せます

・画風は会社に合わせて変えられます。静かな叙情も、勢いのあるヒーロー調も作れます

・AIが得意なことと苦手なことを先に共有し、必要な品質基準を決めてから作ります

30秒30万円から(税別)、制作期間は1ヶ月から1ヶ月半です。お見積もりとご相談は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

https://ai-brain.pro/contact


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