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2025/12/14

「AIのチカラ」創刊にあたって──地方の現場から始まる小さな一歩

筆者/喜多 辰徳

AIのチカラとは何か。

それは「遠い未来の技術」ではなく、今この瞬間も、競合や他地域の企業が成果に変えつつある“経営レバレッジ”だと私は考えています。

私が生成AIに本格的に向き合い始めたのは、2023年3月のChatGPT-4登場以降です。石川県の地域情報メディア「金沢日和」を運営する中で、「編集・マーケティング・営業・企画のどこまでをAIで代替・強化できるか」を現場で検証してきました。その過程で痛感したのは、AIは「話題」ではなく、もはや経営資源の一つであり、活用の有無が中長期の競争力に直結するという事実です。

一方で、東京と地方のあいだには、生成AIに関する「情報量」「スピード」「前例」の差が、明らかな溝として存在します。首都圏では、インフルエンサーやスタートアップが日々最新事例を発信し、試行錯誤の“失敗も含めた前例”が蓄積されていきます。しかし地方の経営者からは、こうした声を頻繁に聞きます。

「自社と近い規模・業種の事例がない」
「情報は多いが、何から始めればいいか分からない」
「失敗できないから、踏み出す決断ができない」

この「前例の欠如」こそが、地方の最大のボトルネックです。待っていても、地方にちょうどいい事例は降ってきません。だからこそ、「地方の現場から前例をつくり、その知見を共有する場」が必要だと考えました。

その問題意識から「地方にAIのチカラを届け、成長と変革を共に実現する」というミッションを掲げ、株式会社柏野経営 専務取締役・柏野真吾氏と共に、株式会社AI-Brainを立ち上げました。柏野氏は、「金沢青年会議所」をはじめ石川県内各地で、延べ1,000名以上のビジネスパーソンに生成AI活用を推進してきた実績を持ち、企業への生成AI導入・活用支援に定評のある実務家です。私自身も、これまで70社を超える生成AI関連企業と面談し、業種・規模・組織フェーズごとに「どのツール・どの使い方が現実的か」を見極めてきました。その知見を、個別支援だけに留めるのではなく、オープンなメディアとして還元したい——それが「AIのチカラ」です。

本メディアが扱うのは、派手なバズワードではありません。

  • 北陸の○○人規模の企業が、どの業務からAI導入を始めたのか

  • どのツールにどこまで任せ、どこを人が判断しているのか

  • 投資額に対して、どの程度の時間短縮・売上・粗利改善が見込めたのか

といった、経営者が「意思決定の材料として使えるレベル」の具体的な情報です。

AI導入を先送りにすることは、「何もしない選択」ではありません。他社が先に学習曲線を登る中で、自社だけが経験値を積めないという、静かな競争劣位を意味します。中長期で見れば、それは確実に「差」として現れます。

AIのチカラは、地方の事業を一気に変える“魔法”ではありません。しかし、正しく設計し、小さく試し、現場に実装していけば、


・人手不足のボトルネックを和らげ
・属人化した業務を標準化し
・限られた人員で売上と付加価値を積み上げていく

ための、極めて実務的で再現性の高い武器になります。

「AIのチカラ」は、北陸の現場で生まれるリアルなAI活用事例と、そこから見えてくる“経営の次の一手”を、できる限り具体的にお届けします。

  • 変化を眺める側ではなく、変化をつくる側に回りたい経営者の方へ。

  • 「自社にとってのAIの正しい距離」を見極めたい方へ。

  • 地方だからこそできるAI活用の勝ち筋を探りたい方へ。

このメディアが、皆さまの意思決定を一歩前に進める材料となれば幸いです。

「AIのチカラ」編集長/喜多 辰徳

AI活用を一緒に考える(無料30分)

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