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2026/06/16

AI検索時代にChatGPTで自店のネット露出を点検する方法

筆者/喜多 辰徳

お客さんが、あなたの店を「AIに聞いて」探す時代が来ています。スマホで「この街で海鮮がおいしい店は」と尋ねると、AIがいくつかの候補を挙げて答えます。その候補に自分の店が入っているか、しかも正しい情報で紹介されているか、考えたことはあるでしょうか。

先日、当メディアの記事を読んだ方から「自分の店の情報が、どこに載っているのか思い出せない」という声が届きました。これは多くの個人店に共通する不安です。この記事では、専門知識ゼロ・無料で、AIにあなたの店の「ネット上での見え方」を棚卸しさせる方法を、そのまま使えるプロンプト付きで紹介します。


なぜ今、自店のネット露出を点検する必要があるのか

AI検索が広がり、お客さんは検索結果を一つずつ見るだけでなく、AIがまとめた答えを受け取る人も増えています。そのAIは、公式サイト・地図サービス・口コミサイト・予約サイト・SNSなど、ネット中に散らばった情報を拾って「どんな店か」を判断します。

問題は、これらの情報がバラバラだったときです。

・あるサイトでは定休日が日曜、別のサイトでは無休になっている

・電話番号が二種類出てくる

・住所の書き方が場所によって違う

こうしたズレがあると、AIも正しくまとめられず、お客さんに古い情報や間違った情報を伝えてしまいます。気づかないうちに、来店の機会を逃しているかもしれません。


専門知識はいりません。AIに自分で調べさせるという発想

ネット上の情報を整えると聞くと、業者に頼むイメージがあるかもしれません。ですが、最初の一歩、つまり今どうなっているかを知るだけなら、AIに自分でやらせることができます。

やり方はシンプルです。ChatGPTのような対話型AIに、あなたの店の情報を渡し、ネット上にどんな形で載っているか調べて表にまとめて、と頼むだけです。次の章に、そのまま使えるプロンプトを用意しました。


コピペで使える、自店ネット露出の棚卸しプロンプト

以下をコピーし、店名や住所などをあなたの店の情報に置き換えて、Web検索ができる対話型AIに貼り付けてください。

<プロンプトここから>
あなたは地域ビジネスのネット露出を調べる専門リサーチャーです。これから指定する1つの店舗(事業者)について、いまインターネット上にその店の情報が「どこに・どんな形で・どれだけ正確に」公開されているかをWeb検索で実際に調べ、棚卸し表にまとめてください。

【調査対象】
・店名(正式名称):
・屋号や別の呼び方(あれば):
・住所:
・電話番号:
・業種/提供しているもの:
・公式サイトのURL(あれば):
・代表者名(あれば):

【調べてほしいこと】
1. この店名でWeb検索し、情報が載っている場所をすべて挙げる(公式サイト/地図サービス/予約・ポータルサイト/口コミサイト/SNS各種/動画/ニュース・ブログでの言及 など)

2. それぞれの場所で「店名・住所・電話番号」の書き方が一致しているか、ズレ(表記の揺れ・古い住所・古い番号・別表記)がないか確認する

3. 古い情報や間違った情報(閉店表示・移転前の情報・つながらない電話など)がないか

4. 本来あるべきなのに「見当たらない・空白の」場所はどこか

5. 最後に、あなた自身がこの店を「どんな店」と認識しているか一言で述べる

【必ず守ること】
・必ずWeb検索で実際のページを確認し、根拠となるURLを各項目に併記する
・確認できない情報は推測で埋めず「未確認」とはっきり書く
・実在しないページやURLを作らない(事実だけ)
・見つからなかったときは「見つからなかった」と正直に書く

【出力の形】
1. 掲載先の一覧(表)|掲載先/URL/店名の表記/住所の表記/電話の表記/情報の新しさ/気づき
2. 表記の揺れ・不一致のまとめ(箇条書き)
3. 抜けている・弱い場所(箇条書き)
4. AIから見たこの店の印象(2〜3行)
5. 最優先で直すべきこと トップ3

ポイントは、必ずWeb検索で確認する、確認できないことは未確認と書く、存在しないURLを作らない、という三つの歯止めを入れている点です。AIは、はっきり指示しないと、もっともらしい嘘や実在しないページを混ぜることがあります。この三つを入れておくと、結果の信頼性が上がります。


棚卸しの結果から見えてくる、直すべきところ

実際に、ある地方都市の駅前で営む個人店(和食店)で試してみました。一見きれいに揃っているように見えて、いくつかのズレが見つかりました。よくあるパターンとして、次の三つが挙げられます。

定休日や営業情報の不一致

同じ店なのに、サイトによって定休日が日曜・無休・不定休とバラバラ、ということが起こります。来店前のお客さんが必ず見る情報なので、優先して揃えたい部分です。

電話番号の役割が混ざっている

店の直通番号と、予約サイト専用の番号が混在し、どれにかければよいのか分かりにくくなっていることがあります。番号ごとに、これは直通、これは予約用と整理すると、お客さんもAIも迷いません。

抜けている・弱い場所

本来あるべき情報が空欄だったり、お客さんとの接点になるSNSや最新情報への導線がつながっていなかったりします。埋めるだけで印象が変わる伸びしろです。

大事なのは、すべてを一度に直そうとしないことです。棚卸し表を見て、影響の大きいものから順に手をつければ十分です。


よくある質問

質問:無料でできますか。

回答:はい。対話型AIの無料の範囲でも試せます。ただし、Web検索ができるモードや設定で使うのがおすすめです。

質問:AIの答えをそのまま信じて大丈夫ですか。

回答:いいえ。AIは間違えることもあります。プロンプトで「未確認は未確認と書く」よう指示していますが、最後は表に出てきたURLを自分の目で確認してください。

質問:個人でやっている店でも、やる意味はありますか。

回答:むしろ意味があります。個人店ほど、お客さんは事前にネットで下調べをします。情報が正確なほど、安心して足を運んでもらえます。

質問:結果が出たら、まず何をすればよいですか。

回答:プロンプトの最後に出る「最優先で直すべきこと」を参考に、定休日や営業時間など、お客さんの行動に直結する情報から直すのがおすすめです。


まとめ

AI検索の時代、お客さんはあなたの店を「AIに聞いて」知ります。だからこそ、ネット上に散らばった自店の情報を一度棚卸しし、ズレを整えることが大切です。

・AIは公式・地図・口コミ・SNSなどを拾って店を判断します

・情報がバラバラだと、古い情報や誤った情報が伝わってしまいます

・コピペできるプロンプトで、専門知識ゼロ・無料で現状把握ができます

まずは自分の店の名前で、AIに棚卸しさせてみてください。いま、いちばん直すべき一点が見えてきます。


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