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2026/09/12

Claudeが補助金対象に。ただし単体では申請できません

筆者/喜多 辰徳

「AIの利用料に国の補助金が使える」という話が、2026年9月に入ってからSNSで一気に広まりました。ただ、広まっている内容には事実と違う部分がいくつかあります。制度の作り上、そもそも申請できないケースもあります。

この記事では、公募要領と公式のITツール検索という一次情報だけを使って、Claudeに補助金が使えるのか、使えるとしたら何が条件になるのかを整理します。誤解したまま準備を進めて無駄足になる前に、確認しておいてください。

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Claudeは実際に補助金の対象ツールとして登録されています

まず事実確認からです。

デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)の公式サイトには、ITツール検索という機能があります。ここで「Claude」と検索すると、2026年9月時点で70件のツールが登録されています。

登録しているのは複数の民間企業です。所在地は東京、埼玉、兵庫などに分かれていて、対応エリアを全国としている事業者もあります。地方の事業者でも窓口を見つけられる状態です。

「Claudeが採択された」という表現は正確ではありません

ここで一つ、誤解を解いておきます。

採択を受けているのは、Claudeを取り扱う支援事業者のほうです。開発元が国の事業に採択されたわけではありません。制度上ツールを登録できるのは、IT導入支援事業者として登録した企業だけで、そこにClaudeが商材として並んでいる状態です。


落とし穴1:区分によっては単独で申請できません

ここからが本題です。

公募要領には、汎用プロセスのみを保有するITツールは単独では交付申請できないと明記されています。共通プロセスや業種固有プロセスと組み合わせて初めて、1プロセスとして数えられる仕組みです。

登録されているClaudeを一つずつ見ていくと、「汎用・自動化・分析ツール」という区分のものが多くあります。これが汎用プロセスにあたります。この区分を選んだ場合、会計や顧客管理といった業務プロセスを持つツールと組み合わせないと申請できません。

一方で、「総務・人事・給与・教育訓練・法務・情シス・統合業務」という区分で登録されているものもあります。こちらは業務プロセスなので、単独で要件を満たします。

ITツール登録要領には、1つのソフトウェアで業務プロセスと汎用プロセスを同時に選ぶことはできないと定められています。つまり同じClaudeでも、どの事業者から導入するかで単独申請の可否が変わります。ここを確認せずに進めると、後から組み合わせを探し直すことになります。


落とし穴2:すでに契約している分はさかのぼれません

公募要領の補助対象外経費に、交付決定前に購入したITツールという項目があります。

すでにClaudeを使っている場合、その契約分は補助されません。対象になるのは、交付決定を受けたあとに契約したものだけです。

「毎日使っているから助かる」という受け止め方が広がっていますが、制度の作りとしては逆になります。これから導入する事業者のための制度だと考えてください。


半額になる制度であって、無料になる制度ではありません

補助率を整理します。

通常枠の補助率は2分の1以内です。3分の2になる場合もありますが、最低賃金に近い水準で雇用している従業員の割合など、限定的な要件を満たす事業者に限られます。

さらに、補助額には5万円という下限があります。補助率が2分の1なので、補助金を5万円受け取るには、補助対象となる経費が10万円以上必要になる計算です。

クラウドの利用料は最大2年分まで対象にできます。ただし登録される価格は1年分と定められているため、2年分を積んでも下位プランでは下限に届かないことがあります。上位プランや複数人での利用でないと成立しにくい、というのが実際のところです。


自分のケースで使えるかを判定する手順

次の順で確認していきます。

・公式サイトのITツール検索で「Claude」を検索します

・気になるツールの詳細ページを開き、ITツールプロセスの区分を見ます

・「汎用・自動化・分析ツール」であれば、組み合わせる業務プロセスのツールも一緒に検討します

・登録している支援事業者の対応エリアに自分の地域が含まれるかを確認します

・そのうえで支援事業者に連絡し、見積もりと申請可否を問い合わせます

交付申請には締切が回ごとに設定されています。現在受け付けている回は公式サイトのスケジュールページで確認してください。


よくある質問

Q. Claudeの利用料が2年間無料になりますか。

A. なりません。補助率は原則2分の1で、自己負担が残ります。

Q. 個人事業主でも申請できますか。

A. 制度上は対象に含まれます。ただし補助金に5万円の下限があるため、対象経費が10万円以上になる構成かどうかを先に確認してください。

Q. 自分で直接申請できますか。

A. できません。ITツールを登録している支援事業者を通じて申請する仕組みです。

Q. すでに契約しているClaudeを申請に含められますか。

A. 含められません。交付決定前に購入したものは補助対象外と定められています。

Q. 情報はどこで確認すればいいですか。

A. 事務局の公式サイトにある公募要領とITツール検索が一次情報です。SNSの要約ではなく、こちらを直接確認してください。


まとめ

・Claudeは補助金の対象ツールとして実際に登録されています

・ただし区分によっては単独で申請できず、契約済みの分もさかのぼれません

・補助率は原則2分の1で、無料になる制度ではありません

まずは公式のITツール検索で、使いたいプランがどの区分で登録されているかを確認するところから始めてください。判定できる状態になれば、支援事業者への相談も具体的に進みます。

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