朝、パソコンを開いて最初にやるのがメールの返信。一通ずつ丁寧に書いていたら、気づけばお昼。本来やりたかった仕事は何も進んでいない。そんな「書く渋滞」に毎朝はまっていませんか。
これは、あなたの能力の問題ではありません。「書く系の雑務」を引き受けてくれる秘書を、まだ用意していないだけです。この記事では、メール返信や議事録の下書きを任せられる自分専用のAI秘書を、プログラミングなしで作る方法をお伝えします。
▼記事を3分で理解できる!マンガ風スライドはこちら
自分専用のAI秘書とは何か
ひとことで言うと、書く仕事の下ごしらえを代わりにやってくれるAIのことです。たとえば、こんなことを頼めます。
・受信メールの返信の下書き
・打ち合わせメモから議事録の骨子づくり
・社内向けの連絡文やテンプレートの作成
・日程調整の候補日と文面のまとめ

ポイントは、秘書が作るのはあくまで下書きで、勝手にメールを送ったりはしないところです。最終的に確認してOKを出すのは、いつも自分です。ここが、安心して任せられる理由になります。
なぜコードを書かずに作れるのか
使うのは、Claude Codeの「スキル」という仕組みです。スキルとは、Claudeに役割を覚えさせるための、ただのテキストファイルです。「あなたは私の秘書です。やってほしいことは……」と日本語で書いておくだけで、毎回ゼロから説明しなくてよくなります。
ファイルは、自分のパソコンのホームフォルダの中、~/.claude/skills/secretary/SKILL.md という場所に置きます。フォルダの名前がそのまま呼び出しの合言葉になり、次からは「/secretary このメール返信して」と打つだけで秘書が動きます。

難しそうに見えるかもしれませんが、フォルダ作りもファイル作りも、Claude Code自身に日本語で頼めばやってくれます。自分でコマンドを打つ必要はありません。
秘書のつくり方
まず大事なのは、最初から全部を任せようとしないことです。「メールの返信だけ」のように、一番面倒な作業を1つだけ選びます。新しいスタッフに、初日から全業務ではなく、まず1つの仕事を覚えてもらうのと同じ考え方です。

次に、Claude Codeに秘書の中身を書いてもらいます。以下はそのまま使える土台です。読者がコピーして使えるように、ひとまとまりの部品として載せます。
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name: secretary
description: 自分専用の秘書。メールの返信下書き、議事録の骨子づくり、社内連絡文の作成、日程調整の文面づくりを頼みたいときに起動する。
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# 自分専用の秘書
あなたはわたしの秘書です。書く仕事の下ごしらえを手伝ってください。
## やってほしいこと
・受信メールの返信を下書きする(送信はしない)
・打ち合わせメモから議事録の骨子をつくる
・社内向けの連絡文やテンプレートをつくる
・日程調整の候補日と連絡文をまとめる
## 書き方のきまり
・ていねいで、かたすぎない口調にする
・要点を短くまとめる
・日付や金額、相手の名前には「★要確認」と印をつける
・かならず日本語で書く
## かならず守ること
・作業の前に「何をつくればよいか」を一度たずねる
・できあがったら「これでよいですか」と確認する
・わからないことは勝手に決めず、わたしに質問する書き込んだら、Claude Codeを一度終了して立ち上げ直します。これで秘書が読み込まれ、使えるようになります。
育てながら、自分らしくする
最初の数回は、どこか他人行儀な文章が出てくるかもしれません。そんなときは、過去に自分が書いたメールを2、3通そのまま見せて「このトーンで書いて」と伝えます。実例を見せるほど、自分らしい文章に近づきます。なお、相手の名前や金額など大切な情報は、見せる前に「取引先の担当者」などに置き換えておくと安心です。

「もう少し短く」「もう少しやわらかく」と一言伝えるだけで、次から直してくれます。同じ直しを何度も頼んでいると気づいたら、その内容をSKILL.mdのきまりに足しておきましょう。最初の一週間は、秘書を育てる期間だと思ってください。
よくある質問
Q. プログラミングの知識は必要ですか。
A. 不要です。使うのは日本語の指示と、文章のコピーだけです。
Q. 費用はかかりますか。
A. Claude CodeはClaudeの有料プラン(Proプランは月20ドル、およそ3,000円)に含まれています。仕事量が多い場合は上位プランやAPI利用という選び方もあります。
Q. 勝手にメールを送ってしまいませんか。
A. 秘書が作るのは下書きまでです。送信するかどうかは、必ず自分が判断します。
Q. 個人情報や社外秘が心配です。
A. 大切な情報は、AIに渡す前に「取引先」「ご提示金額」などへ置き換える習慣をつけておくと安心です。
まとめ
書く系の雑務は、仕組みで肩代わりできます。大切なのは次の3つです。
・最初は1つだけ選んで、コピペで土台を作る
・出てきた下書きは、日付や名前を自分の目で確認してから使う
・一言ずつ伝えて、自分らしい秘書に育てる
「なるほど」で終わらせず、今日ひとつだけ作ってみることが、来週の朝を変えます。まずは一番面倒な作業を、秘書に渡してみてください。
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