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2026/07/11

コピペで作るあなた専用AI秘書 Claude Code入門

筆者/喜多 辰徳

朝、パソコンを開いて最初にやるのがメールの返信。一通ずつ丁寧に書いていたら、気づけばお昼。本来やりたかった仕事は何も進んでいない。そんな「書く渋滞」に毎朝はまっていませんか。

これは、あなたの能力の問題ではありません。「書く系の雑務」を引き受けてくれる秘書を、まだ用意していないだけです。この記事では、メール返信や議事録の下書きを任せられる自分専用のAI秘書を、プログラミングなしで作る方法をお伝えします。

▼記事を3分で理解できる!マンガ風スライドはこちら


自分専用のAI秘書とは何か

ひとことで言うと、書く仕事の下ごしらえを代わりにやってくれるAIのことです。たとえば、こんなことを頼めます。

・受信メールの返信の下書き

・打ち合わせメモから議事録の骨子づくり

・社内向けの連絡文やテンプレートの作成

・日程調整の候補日と文面のまとめ

ポイントは、秘書が作るのはあくまで下書きで、勝手にメールを送ったりはしないところです。最終的に確認してOKを出すのは、いつも自分です。ここが、安心して任せられる理由になります。


なぜコードを書かずに作れるのか

使うのは、Claude Codeの「スキル」という仕組みです。スキルとは、Claudeに役割を覚えさせるための、ただのテキストファイルです。「あなたは私の秘書です。やってほしいことは……」と日本語で書いておくだけで、毎回ゼロから説明しなくてよくなります。

ファイルは、自分のパソコンのホームフォルダの中、~/.claude/skills/secretary/SKILL.md という場所に置きます。フォルダの名前がそのまま呼び出しの合言葉になり、次からは「/secretary このメール返信して」と打つだけで秘書が動きます。

難しそうに見えるかもしれませんが、フォルダ作りもファイル作りも、Claude Code自身に日本語で頼めばやってくれます。自分でコマンドを打つ必要はありません。


秘書のつくり方

まず大事なのは、最初から全部を任せようとしないことです。「メールの返信だけ」のように、一番面倒な作業を1つだけ選びます。新しいスタッフに、初日から全業務ではなく、まず1つの仕事を覚えてもらうのと同じ考え方です。

次に、Claude Codeに秘書の中身を書いてもらいます。以下はそのまま使える土台です。読者がコピーして使えるように、ひとまとまりの部品として載せます。

---
name: secretary
description: 自分専用の秘書。メールの返信下書き、議事録の骨子づくり、社内連絡文の作成、日程調整の文面づくりを頼みたいときに起動する。
---
# 自分専用の秘書

あなたはわたしの秘書です。書く仕事の下ごしらえを手伝ってください。

## やってほしいこと
・受信メールの返信を下書きする(送信はしない)
・打ち合わせメモから議事録の骨子をつくる
・社内向けの連絡文やテンプレートをつくる
・日程調整の候補日と連絡文をまとめる

## 書き方のきまり
・ていねいで、かたすぎない口調にする
・要点を短くまとめる
・日付や金額、相手の名前には「★要確認」と印をつける
・かならず日本語で書く

## かならず守ること
・作業の前に「何をつくればよいか」を一度たずねる
・できあがったら「これでよいですか」と確認する
・わからないことは勝手に決めず、わたしに質問する

書き込んだら、Claude Codeを一度終了して立ち上げ直します。これで秘書が読み込まれ、使えるようになります。


育てながら、自分らしくする

最初の数回は、どこか他人行儀な文章が出てくるかもしれません。そんなときは、過去に自分が書いたメールを2、3通そのまま見せて「このトーンで書いて」と伝えます。実例を見せるほど、自分らしい文章に近づきます。なお、相手の名前や金額など大切な情報は、見せる前に「取引先の担当者」などに置き換えておくと安心です。

「もう少し短く」「もう少しやわらかく」と一言伝えるだけで、次から直してくれます。同じ直しを何度も頼んでいると気づいたら、その内容をSKILL.mdのきまりに足しておきましょう。最初の一週間は、秘書を育てる期間だと思ってください。


よくある質問

Q. プログラミングの知識は必要ですか。

A. 不要です。使うのは日本語の指示と、文章のコピーだけです。

Q. 費用はかかりますか。

A. Claude CodeはClaudeの有料プラン(Proプランは月20ドル、およそ3,000円)に含まれています。仕事量が多い場合は上位プランやAPI利用という選び方もあります。

Q. 勝手にメールを送ってしまいませんか。

A. 秘書が作るのは下書きまでです。送信するかどうかは、必ず自分が判断します。

Q. 個人情報や社外秘が心配です。

A. 大切な情報は、AIに渡す前に「取引先」「ご提示金額」などへ置き換える習慣をつけておくと安心です。


まとめ

書く系の雑務は、仕組みで肩代わりできます。大切なのは次の3つです。

・最初は1つだけ選んで、コピペで土台を作る

・出てきた下書きは、日付や名前を自分の目で確認してから使う

・一言ずつ伝えて、自分らしい秘書に育てる

「なるほど」で終わらせず、今日ひとつだけ作ってみることが、来週の朝を変えます。まずは一番面倒な作業を、秘書に渡してみてください。

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