Claudeの入力欄の右下にある「Opus 5.5」の文字を押すと、「エフォート」という項目が出てきます。低・中・高・超高・最大の5段階から選べる設定ですが、名前だけでは違いが分かりにくく、どれを選べばよいか迷う項目です。
結論から書くと、ブログの下書きや議事録、社外向けの提案書といった文章・資料作りなら、ほとんどは「中」か「高」で足ります。この記事では、エフォートの意味と変え方、作業ごとの選び方、そして筆者が実際にどう使い分けているかを紹介します。上げるほど良いわけではない理由も、あわせて説明します。
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エフォートは「返事にかける手間」を決める設定
エフォートは、Claudeが1回の返事にどれだけ考え、どれだけ手間をかけるかを決める設定です。上げるほど念入りに考えてから答えますが、そのぶん返事が遅くなり、使える量も早く減ります。
この説明は、アプリの画面にも書かれています。エフォートの一覧を開くと、上に「より高い労力は、より徹底的な回答を意味しますが、時間がかかり、制限をより速く消費します。」と表示されます。
Opus 5.5は、返事の前に必ず考える仕組みになっているモデルです。考える機能そのものを切ることはできないため、考える量を調整する手段がこのエフォートになります。
アプリでの変え方と5つの段階
変える場所は入力欄の右下
エフォートは、チャットの入力欄の右下にあるモデル名から変えます。「Opus 5.5」の文字を押してメニューを開き、「エフォート」にカーソルを合わせると、5つの段階が並びます。
選んだ段階は、次の返事から反映されます。会話の途中で切り替えることもできます。入力欄の右下には「Opus 5.5 中」のように、今の段階も表示されます。
5つの段階と「おすすめ」
Opus 5.5では、「中」に「おすすめ」の印が付いています。Opus 5.5の標準はこの「中」です。公式ヘルプの説明をもとに、5つの段階を整理すると次のとおりです。
・低:決まった作業に向き、使える量を長持ちさせられる
・中:Opus 5.5のおすすめで、標準の段階
・高:品質と速さの釣り合いがよい段階
・超高:長時間かかるプログラミングや、作業を何工程も続けて進める用途向け
・最大:最も念入りな段階で、いちばん深い考えが必要な作業向け
「最大」の横には、使用量が大きく増えることを示す注意の印が出ます。筆者の画面(Maxプラン)では「5.5×以上の使用量」と表示されていました。
Opus 5.5の「中」は、前のモデルであるOpus 5の「高」と同じか、それ以上の結果を出したと、Anthropicは社内テストの結果として公表しています。同じ「中」という名前でも、モデルが変われば中身が変わるということです。前のモデルで「高」を使っていた人も、Opus 5.5では「中」から試す価値があります。

文章・資料作りは「中」から始めて「高」まで
ここからは、文章と資料の作業に絞って、段階ごとに向いている場面を整理します。公式の説明と筆者の使い方をもとにした目安です。
「低」で足りる作業
答えがほぼ決まっていて、結果を見て自分ですぐ直せる作業です。
・お客さんへの短い返信の下書き
・誤字や表記ゆれのチェック
・商品説明の言い換え候補を出す
・箇条書きのメモを文章に整える
迷ったら「中」
日々の文章作業の多くは「中」で足ります。何を選べばよいか分からないときの出発点にしてください。
・ブログやSNS投稿の下書き
・会議メモから議事録を作る
・社内向けの連絡文や報告文
・既存の文章の手直し
「高」に上げたい作業
社外の人が読む文書や、間違えると手戻りが大きい文書は「高」に上げます。「中」で返事を読んで、考えが浅いと感じたときも上げどきです。
・取引先に出す提案書や企画書
・複数の資料をまとめた報告書
・守る条件が多い文書(申請書の下書きなど)
・社内ルールやマニュアルのように、あとで何度も使う文章

「超高」と「最大」は文章では出番が少ない
公式ヘルプでは、「超高」は長時間かかるプログラミングや、作業を続けて進める用途向けと説明されています。「最大」は、いちばん深い考えが必要な作業向けです。1回の質問で終わる文章作業で、この2つが必要になる場面は多くありません。
開発者向けの公式ガイドも、「超高」と「最大」は品質が上がると確かめられた作業に絞って使うよう勧めています。上げすぎると、返事を待つ時間が延び、使える量も早く減ります。文章作業では「高」で物足りなかったときに限って試す、くらいの扱いで十分です。
一度上げると、次のチャットにも残る
この記事を書くためにアプリを開いたところ、筆者のエフォートは「超高」になっていました。新しいチャットを開いても、前に選んだ段階がそのまま残っていたことになります。
特に大事な作業のために一度上げて、そのまま戻し忘れると、普段の短い質問まで念入りな段階で動きます。返事が遅いと感じたり、利用の上限に早く届いたりしたときは、まず入力欄の右下の表示を見てください。「Opus 5.5 超高」のように出ていれば、段階を下げるだけで改善する場合があります。
筆者の使い分け
筆者は、記事作りを自動で進めるための作業環境(Claude Code)でも、エフォートを決めて使っています。
・普段の作業は「高」
・記事作りの工程を何段も続けて回すときと、大事な判断を見直すときだけ「超高」
・「最大」は、絶対に間違えられない判断のときに取っておく
「超高」を使うのは、何工程も続く長い作業です。公式が想定している使い方に近い場面に限っています。1回の質問で終わる文章の相談なら、「中」か「高」で足りるというのが筆者の整理です。
もう1つのやり方として、1つの会話の中で段階を切り替える方法もあります。下書きは「中」で何案か出してもらい、仕上げの見直しだけ「高」に上げると、すべてを「高」で進めるより、待ち時間と使える量を抑えやすくなります。
なお、Opus 5.5では、考える量の調整はエフォートが基本です。開発者向けの公式ガイドも、指示文で頼むよりエフォートを主な手段として位置づけています。この点は『「よく考えて」はもう要らない|Opus 5.5公式ガイドの要点』で詳しく解説しています。
よくある質問
Q. 会話の途中でエフォートを変えても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。公式ヘルプによると、モデルやエフォートは会話のどの時点でも変えられ、次の返事から反映されます。下書きは「中」、仕上げは「高」のように、作業の段階で切り替える使い方ができます。
Q. 「思考」のオン・オフを切り替える場所が見当たりません。
A. Opus 5.5では、考える機能を切ることができません。公式ヘルプでも、Opus 5.5などのモデルは考える機能をオフにできないと案内されています。考える量を変えたいときは、エフォートの段階を上げ下げしてください。
Q. 「最大」にすれば、いちばん良い文章になりますか?
A. そうとは限りません。「最大」は時間と使用量が大きく増えるうえ、開発者向けの公式ガイドも、品質が上がると確かめられた作業に絞って使うよう勧めています。文章作業なら、「高」で物足りないときに試す程度で十分です。
Q. Opus 5.5以外のモデルでもエフォートは選べますか?
A. 選べます。公式ヘルプでは、Sonnet 5.5やFable 5.1などのモデルでもエフォートを選べると案内されています。ただし、同じ「中」でもモデルによって考える量が違います。モデルを変えたときは、そのモデルで「おすすめ」と表示される段階から試してください。
まとめ
エフォートは、Claudeが返事にかける手間を決める設定です。Opus 5.5の標準は「中」で、文章・資料作りならほとんどは「中」、社外に出す文書や条件の多い文書は「高」で足ります。「超高」と「最大」は時間と使用量が大きく増えるため、普段は使わなくて構いません。まずは入力欄の右下の表示を見て、今の段階を確かめるところから始めてください。
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