ChatGPTでSNSの挿絵やチラシのイラストを作っていて、「どれも同じような絵に見える」と感じたことはありませんか。投稿ごとに絵柄が変わり、会社やお店の印象がそろわないという悩みもよく聞きます。
原因の多くは、画像の出来ではなく依頼の仕方にあります。絵柄を言葉で指定していないと、どんな絵にするかはAIが決めることになるからです。
この記事では、画風を指定する言葉の探し方と、自社の「いつもの絵柄」を決めて使い続ける4つのステップを紹介します。
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ChatGPTのイラストが似て見えるのは、絵柄をAIに任せているから
X上では、ChatGPTで描いたアニメ風の絵はどれも似ている、という声が出ています。同じ道具を使う人が増えるほど、同じ見た目の絵があちこちに並ぶことになります。
OpenAIが公開している画像生成のプロンプトガイドは、素材・照明・色・画材を名前で書くよう勧めています。言いかえると、書かなかった部分はAIの判断に任されます。「かわいいイラストで」「おしゃれな感じで」という依頼は、雰囲気を伝えているだけで、絵柄そのものは指定していません。
絵柄を変えたいときは、「もっと良い絵を」と頼み直すより、絵柄を表す言葉を1つ足すほうが近道です。水彩画、版画、切り絵、線画のように、画材や技法の名前を入れると仕上がりの方向が決まります。
画風の言葉は「見比べられる場所」で探す
絵柄を表す言葉を自分で思いつくのは簡単ではありません。そこで役に立つのが、同じAIで描いた絵を画風ごとに並べたカタログです。
OpenAIは2026年9月8日に画像生成の新版「ChatGPT Images 2.5」を発表しました。その2週間後の9月22日、X上で、イラストを画風ごとに見比べられるサイトが公開されました。作者は、すべてこの新版のモデル(GPT Image 2.5)で描いたと説明しています。9月24日にはこのサイトを紹介する投稿が広まり、使ったプロンプトも全文公開されていると紹介されています。
AIのチカラでは以前、完成したプロンプトをコピーして使うサイトとして「KONMARI」や「meigen.ai」を紹介しました。
・日本語プロンプトをコピペ|KONMARIでAI画像を変換
・画像生成プロンプトに迷ったら「meigen.ai」|コピペで作れる時代へ
画風のカタログは、使い方が少し違います。プロンプトを丸ごと借りるのではなく、気に入った絵柄の「呼び名」を見つける辞書として使います。言葉さえ分かれば、題材は自社のものに差し替えられます。
自社の「いつもの絵柄」を決める4ステップ
絵柄は1枚ずつ選ぶものではなく、会社やお店として1つ決めておくものです。投稿やチラシの絵柄がそろうと、見た人が「あの会社の投稿だ」と気づきやすくなります。次の4ステップで決めていきます。
ステップ1:描く題材を1つに固定する
最初に、自社でよく使いそうな場面を1つ選びます。工務店ならお客さんに図面を見せて説明する場面、飲食店なら料理を運ぶ場面、事務所なら打ち合わせの場面などです。
題材を固定するのは、絵柄の違いだけを見比べるためです。題材も毎回変えると、どの言葉が仕上がりを変えたのか分からなくなります。

ステップ2:画風の言葉だけを変えて4〜5枚描く
次のような依頼文を用意し、「画風」の行だけを入れ替えて描かせます。カタログで見つけた言葉を、そのまま画風の行に入れて構いません。
次の題材をイラストにしてください。
題材:作業着姿のスタッフが、お客さんに図面を見せながら説明している場面
画風:水彩画
色:落ち着いた青と白を中心に
用途:SNS投稿の挿絵。正方形
入れないもの:文字、ロゴ2枚目は「画風:版画」、3枚目は「画風:線画に淡い色」のように、1回に1か所だけ変えます。OpenAIのガイドも、繰り返し作るときは1回に1つの変更を頼むよう勧めています。

ステップ3:社内の2〜3人に選んでもらう
並べた4〜5枚から、自分だけで決めずに社内の何人かに選んでもらいます。見るポイントは次の3つです。
・会社やお店の雰囲気に合っているか
・スマホの画面で小さく表示しても、何の絵か分かるか
・自社の写真やロゴと並べたときに浮かないか
好みが割れたときは、3つ目のポイントを優先します。毎日目に入るのは、写真やロゴと並んだ状態だからです。

ステップ4:決めた言葉を「絵柄メモ」に残す
選んだ絵柄の言葉は、メモ帳などに保存しておきます。画風・色・入れないものの3行をまとめておくと、次に作るときに貼るだけで済みます。
OpenAIのガイドは、仕上がりがずれてきたら大事な条件を書き直すよう勧めています。絵柄メモは、その書き直しを毎回同じ言葉で行うための道具です。担当者が替わっても同じ絵柄を出せるので、社内で共有しておきましょう。

仕事の場面ごとの使いどころ
絵柄メモがあると、イラストを使う場面が広がります。
・採用ページや求人チラシで、仕事の様子を伝える挿絵
・社内マニュアルや手順書で、作業の流れを説明する図
・SNS投稿で、季節の案内やお知らせに添える絵
・店頭の告知やメニューの差し替えに使う小さなイラスト
どの場面でも同じ絵柄メモを使うと、媒体が違っても同じ会社の発信だと伝わります。人の顔が写る写真を出しにくい場面や、まだ形のないサービスを説明する場面では、特に使いやすくなります。
画風を指定するときの注意点
実在する作家の名前や、特定の作品名で絵柄を寄せる指定は避けます。画材や技法、色の言葉で指定すれば、目指す雰囲気には十分近づけます。
同じ絵柄メモを使っても、毎回まったく同じ絵になるとは限りません。OpenAIのガイドも、繰り返し作るうちに残したかった細部が変わることがあると書いています。ずれたときは、絵柄メモを貼り直して作り直します。
会社のロゴや電話番号、価格の数字は、画像の中に描かせずに、あとから画像編集の道具で重ねるほうが確実です。生成した画像の一部だけを直す方法は、ChatGPTで画像を何度も直すと崩れるのはなぜ?で紹介しています。
カタログサイトやプロンプトを使うときは、サイトごとの利用条件も確認してください。
よくある質問
Q. 有料プランでないと使えませんか?
OpenAIは、ChatGPT Images 2.5をChatGPTの利用者全体に提供すると発表しています。作れる枚数などの条件は、契約しているプランの画面で確認してください。
Q. 画風の言葉は英語で書いたほうがいいですか?
まずは日本語で始めて構いません。思った絵柄にならないときは、水彩画なら「watercolor」のように、画風の英語名を画風の行に足してみてください。
Q. 写真とイラストは、どちらを使うべきですか?
スタッフや商品の実物を見せたいときは写真が向いています。作業の流れやサービスの中身のように、写真では伝えにくいものを説明するときにイラストを使うと、役割が分かれて使いやすくなります。
Q. 一度決めた絵柄は、ずっと変えないほうがいいですか?
季節の企画やキャンペーンで絵柄を変えるのは問題ありません。その場合も基本の絵柄メモは残しておき、企画が終わったら元の絵柄に戻すと、全体の印象がそろいます。
まとめ
ChatGPTのイラストが似て見えるのは、絵柄の選び方をAIに任せているからです。画風の言葉をカタログで探し、同じ題材で4〜5枚を描き比べ、社内で選んだ言葉を絵柄メモとして残します。まずは自社でよく使う場面を1つ決めて、画風の行だけを変えた依頼から試してみてください。
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