気づけば毎月、いくつものAIに料金を払っていないでしょうか。無料で試して便利さに感動し、そのまま有料へ上げたもの。新しいAIが出るたびに足していった契約。どれも平均点以上に使えるからこそ、なかなか解約に踏み切れません。
この記事では、契約を減らすための判断のものさしと、職種別に「残す1つ」を見つける手順をお伝えします。読み終えるころには、来月の請求書の前で迷う時間がなくなります。
▼記事を3分で理解できる!マンガ風スライドはこちら
なぜAIの契約は増え続けるのか
AIの契約が積み上がるのには、はっきりした理由があります。大きく3つです。
・無料版で感動した勢いのまま、有料に上げてしまう
・新しいAIが出るたびに足すだけで、減らす作業は誰もしない
・どれもそこそこ使えるので、決定的に切る理由が見つからない

増やす理由は毎月どこからか流れてきます。ところが、減らす理由は誰も用意してくれません。だから契約だけが静かに増えていきます。行かなくなった習い事の月謝を、手続きが面倒で払い続けている状態に似ています。
残すか切るかは「3つの問い」で決まる
契約を役割で分けると、うまくいきません。文章はこれ、調べ物はこれ、画像はこれと整理すると、どれにも役割があるので全部残ってしまいます。役割分けは、残す理由を探す作業になりがちです。
そこで、問いの向きを切る理由に変えます。次の3つを、契約ごとに確かめてください。
・今週、そのAIを何回開きましたか
・あなたの主戦場、つまり一番時間を使う業務で使いましたか
・無料版では足りない場面が、実際にありましたか

3つとも「はい」にならない契約は、解約の候補に落ちます。同じ請求額でも、問いの向きが変わるだけで見え方は大きく変わります。
職種別「残す1つ」の目安
自分の主戦場に近い職種だけ読めば十分です。
営業
主戦場は提案書・メール・商談準備です。残す1つは、長い文章を整えて書けるAIです。調べ物は無料の検索AIでおおよそ足りるため、リサーチ専用の有料プランは解約候補になります。
企画・マーケティング
主戦場は企画書・コピー・市場リサーチです。残す1つは、発想を広げるのが得意なAIです。似た機能を持つ文章特化AIとの二重課金は、どちらか一方に寄せられます。
経理・総務
主戦場はExcel・社内規定・問い合わせ対応です。残す1つは、会社がすでに契約しているツールに含まれるAI機能です。社内データを扱う業務ほど、会社の契約の内側で完結させるほうが安全です。
人事・法務
主戦場は規程の整備や契約書の一次チェックです。残す1つは、出典(引用元)を示せるAIです。根拠を示せない答えは、この仕事では使いにくいためです。最終判断は人が持つ前提で、一次整理までをAIに任せます。
資料作成が多い人
主戦場はスライドや図解です。残す1つは、画像や図に強いAIです。素材はAIで作り、仕上げは使い慣れたツールで行います。この分担で十分に間に合います。

5つに共通するのは、残るのが主戦場で毎日開く1つだけという点です。それ以外は、無料版か、会社がすでに払っている契約でおおむね足ります。
解約の前に、5分の棚卸しを
プログラミングも複雑な計算もいりません。いまの契約を書き出して、AIに渡すだけです。実際に使えるプロンプトを載せます。契約中のツールを箇条書きで貼り付けて使ってください。
いま契約しているAIツールの棚卸しをしたいです。
以下の3点を整理してください。
1. 主戦場の業務で、実際に使えているツール
2. 利用回数が少なく、無料版で代替できそうなツール
3. 解約した場合に困る場面と、その代替手段
判断に必要な情報が足りない場合は、先に質問してください。
【契約中のツール】
(ツール名・月額・直近1週間の利用回数・主に使った業務を貼り付け)これを渡すだけで、感覚で残していた契約が、数字とセットで並びます。解約して困ったら、また契約すれば済みます。多くのAIは月単位の契約なので、いつでも戻れます。
FAQ
Q. 無料版と有料版、どちらを残すか迷います。
A. 無料版では足りなかった場面が直近1か月で実際にあったか、で判断してください。思い出せないなら、まず無料版に戻して困らないか試すのが安全です。
Q. 会社で使うAIは個人で契約してもいいですか。
A. 社内データを扱うなら、会社が契約しているツールの内側で完結させるほうが安全です。個人契約の持ち込みは、情報の置き場所が変わってしまいます。まずは情報システムの担当者に確認してください。
Q. 解約したら仕事が止まらないか不安です。
A. 多くのAIは月単位の契約で、解約後も同じプランに入り直せます。まず1つだけ止めて、様子を見ることをおすすめします。
Q. どの職種にも当てはまらない場合は。
A. 一番時間を使っている業務を主戦場とみなし、そこで毎日開くAIを1つ残してください。職種名より、毎日開くかどうかを基準にすると迷いません。
まとめ
AIの課金は、足し算ではなく引き算で決めます。大切なのは次の3点です。
・残す理由ではなく、切る理由を問う
・主戦場で毎日開く1つを残す
・残りは無料版か会社の契約でおおむね足りる
まずは今日、契約中のAIを紙に書き出し、直近1週間で何回開いたかを横に書いてください。数字が並んだ瞬間、切るべきものが自分から浮かび上がってきます。
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