NotebookLMを使っている人の大半が、PDF要約や議事録整理で止めています。それはもったいない。
今回紹介するのは、NotebookLMを「複数の専門家が常駐する仮想会議室」として使う発想の転換です。Xで人気のインフルエンサー・えーたんさん(@ai_jitan)が紹介した手法を参考に、私たちAI-Brainが自社課題で実際に試してみました。
ソースの「役割の多様性」を設計する
通常のNotebookLMの使い方では、ソースはすべて「同じ目的のための素材」として機能します。今回の手法は発想が逆です。営業・マーケ・コンサル・財務・エンジニアなど、異なる職種の「物事の見方」をソースとして入れる。
同じ課題を投げたとき、ノートブックは複数の専門家の視点を横断しながら回答を生成します。一つの問いに対して、営業視点のアドバイスとリスク管理視点の警告が同時に出てくる。この「視点の多様性」を意図的に設計するのが、えーたんさんが「最強人格AI」と呼ぶ仕組みの本質です。
セットアップ:10職種のプロンプトリスト
Fast Research機能で以下のプロンプトを1つずつ入力し、各職種につき3〜5本追加します。

攻め(ビジネス推進)の5職種:
【営業】「営業の顧客心理・提案手法・クロージング・関係構築・ニーズ発掘の思考法と実践コツを学べる記事を収集」
【マーケティング】「マーケティング戦略・顧客分析・ポジショニング・ブランディング・市場調査の思考法と実践コツを学べる記事を収集」
【コンサル】「コンサル手法・問題解決・ロジカルシンキング・仮説思考・課題分析の思考法と実践コツを学べる記事を収集」
【PM】「プロジェクト管理・スケジュール・リスク管理・チーム運営・進捗管理の思考法と実践コツを学べる記事を収集」
【エンジニア】「エンジニア思考・システム設計・効率化・自動化・技術選定の思考法と実践コツを学べる記事を収集」
守り(リスク管理・品質)の5職種:
【デザイナー】「デザイン思考・UX/UI・ユーザビリティ・情報設計・プロトタイピングの思考法と実践コツを学べる記事を収集」
【データ分析】「データ分析・統計思考・仮説検証・KPI設計・レポート作成の思考法と実践コツを学べる記事を収集」
【オペレーション】「業務効率化・標準化・品質管理・プロセス最適化の思考法と実践コツを学べる記事を収集」
【CS】「カスタマーサクセス・顧客満足・継続率向上・アップセル・解約防止の思考法と実践コツを学べる記事を収集」
【リスク管理】「リスク管理・危機管理・予防策・対応策・コンプライアンスの思考法と実践コツを学べる記事を収集」
注意: 無料版はソース数の上限が50個です。まず必要な5職種に絞って始めることを推奨します。
「自社情報」をソースに追加する
10職種の思考法だけを入れた状態だと、どんな会社にも当てはまる汎用的なアドバイスが出てきます。そこに自社のホームページや社内資料をソースとして追加すると、自社の文脈に合った提案に変わります。
私たちAI-Brainでも実際に試しました。10職種のソースを入れた後、自社ホームページもソースに追加して課題を投げた結果、社内の議論では出ていなかった複数の事業の方向性が、各職種の視点の根拠とともに提示されました。出力をそのまま実行するものではありませんが、「その視点は考えていなかった」と気づかせてくれる叩き台として十分な価値がありました。

まとめ
NotebookLMをすでに使っている人が次のステップに進むために必要なのは、新しいツールを覚えることではありません。「何をソースとして入れるか」の設計を変えることです。
10職種の思考法をインストールし、自社情報を加える。これだけで、ノートブックは汎用ツールから「あなたの会社の状況を知っている仮想取締役会」に変わります。まず今日、5職種だけセットアップしてみてください。
<Information> 「プロンプト集を見たけど、自社でどう展開すればいいか分からない」「AI活用のルール作りから相談したい」という方へ。貴社の状況を伺い、最初の一歩を30分で整理します。情報収集だけでも歓迎です(オンライン可)。
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