2026年6月10日(水)、森本商工会青年部の皆さまを対象に、生成AI活用セミナーの第2回を開催しました。第1回の実践体験に対し、第2回のテーマは「無料でどこまで使えるのか、どう使い分けるのか」。ChatGPT・Genspark・NotebookLMの違いを整理し、後半は習熟度に合わせて2グループに分かれて実践しました。
開催概要
・日時:2026年6月10日(水)19:00〜21:00(約120分)
・場所:森本商工会会館
・主催:森本商工会
・対象:森本商工会青年部メンバー
・講師:柏野 真吾(株式会社AI-Brain 代表取締役)/喜多 辰徳(株式会社AI-Brain 取締役副社長)/大鋸 佳輝(株式会社AI-Brain 公認パートナー)/木元 拓(株式会社AI-Brain 公認パートナー)
・使用ツール:ChatGPT、Genspark、NotebookLM、Gemini
第2回のテーマは「使い分け」
3つのツールはそれぞれ得意分野が違い、無料版と有料版で使える範囲も変わります。「便利なのはわかった。でも、どのツールを、どこまで無料で使えばいいのか」――第2回は、この使い分けの地図を持ち帰っていただくことをゴールに設定しました。
3つのツールは「向いていること」で選ぶ
木元より、3つのツールの性格の違いを整理しました。「何に使いたいか」で選ぶのが近道です。
・ChatGPT(万能型)……文章作成・要約・相談・メール下書きまで、まず1つ使い始めるなら最有力
・Genspark(制作型)……リサーチ、スライド・資料作成、画像や動画の試作まで、見栄えのある制作物を一気に作りたい人向け
・NotebookLM(整理・学習型)……PDF・メモ・Web資料を読み込ませて要約・質問・教材化する。自分の資料を深く使いたい人向け
「迷ったら最初の1本はChatGPT」「速く作りたいならGenspark」「手持ち資料を活かしたいならNotebookLM」。この軸を押さえるだけで、ツール選びの迷いはかなり減ります。
無料版でどこまで使える?──いちばん知りたかったところ
セミナーの中心テーマが、この「無料版でどこまで」でした。2026年6月時点の公式情報をもとに比較して紹介しています。NotebookLMは「この項目は1日何回まで」と上限が決まっており、わかりやすいタイプです。無料プランでもノート数100、ソース数50、チャットは1日50回ほど使え、日々の資料整理なら十分に試せます。
一方ChatGPTとGensparkは、すべての機能に明確な数値上限があるわけではありません。たとえばChatGPTで画像生成の上限に達しても、止まるのは画像生成だけで、チャットはそのまま続けられます。「全部使えなくなる」わけではないのですね。
Gensparkは「クレジット」で動きます。月額で付与されたクレジットを作業ごとに消費する仕組みで、消費量を左右するのは指示文の長さではなく作業そのものの重さです。スライド作成なら1回で500〜1,000近く使うこともあれば、軽いものなら300程度のことも。画像生成のように重い作業ほど多く消費します。なお「この作業はクレジットを多く使いますか」とAIに尋ねれば、重い・軽いをある程度教えてくれます。
自社での使い道も、AIに相談してしまう
ツールの説明だけでは、自分の仕事のどこに使えるかはイメージしづらいものです。そこで実演したのが、「自社での活用法そのものをAIに考えてもらう」というデモでした。
やり方はシンプルです。自社のホームページのURLを渡し、「この企業の生成AI活用について、考えられる活用方法を提案してほしい」と相談するだけ。今回は税理士・会計事務所でありながら経営コンサルも手がける、社員25名ほど・顧客400名弱の企業を想定し、「おすすめの活用例と最適なツールの提案も一緒に」「GoogleスプレッドシートにまとめてURLで」と依頼しました。
返ってきたのは想像以上に実用的でした。GeminiもChatGPTも、コンサル強化・社内業務効率化・セキュリティ管理といったカテゴリ別に十数件〜二十件規模のアイディアを提示。ChatGPTは推奨ツール比較、導入ロードマップ、運用ルールまで、ひとそろいの導入キットのように出力してくれました。
プロンプトは難しく考える必要はありません。ホームページには自社の特徴やサービスが書かれているので、読み込ませるだけで土台ができます。あとは企業規模や「一言でいうとこういう会社」を足すと、より自社に合った提案に近づきます。「ほかに使い道はないか」を一度AIに聞いてみる。これが活用の幅を広げるいちばん手軽な方法です。
後半は基礎と上級、2グループに分かれて
後半は、参加者の習熟度に合わせて2つのグループに分かれました。第1回で「初学者がついていける設計が課題」と感じた反省を、グループ分割という形で反映しています。
基礎グループでは木元を中心に、すぐ使えるプロンプト例を題材に進めました。メール返信、チラシ文、SNS投稿のネタ出し、お客様向けFAQ、議事録要約、社内マニュアル、補助金申請書、求人票の改善、クレーム対応文、日報整理まで、現場でそのまま使える12の型を用意。〇〇の部分を自社の業種・商品・対象顧客に置き換えるだけで動かせること、最初の回答をそのまま使わず「もっと短く」「法人向けに信頼感を強めて」と追加指示で磨くことが、共通のコツとして共有されました。
上級応用グループでは大鋸を中心に、AIを「文章作成」から一歩進めて「仕組みづくり」に使う事例を扱いました。公式LINEと連携したタスク・予定の自動通知、質問に答えると結果が出る診断サービス、領収書・請求書を会計ソフト取込用CSVに自動仕分けする仕組みなど、業務プロセスそのものにAIを組み込む方向性です。専門知識がなくても、こうした制作物に手が届くようになってきたことを体感する時間になりました。
どちらにも共通していたのは、AIに丸投げするのではなく、自分の業務のどこにAIを当て込むかを見つける、という考え方です。出てきたものは必ず人が確認する。この姿勢は、基礎でも上級でも変わりません。
セミナーを終えて:まず一つ、明日から試す
第2回は、第1回の体験を選び方・使い分けへと一段深めた回になりました。無料版でも、できることは想像以上に広がっています。大切なのは、全部を一気に使いこなそうとせず、自分の業務の中から一つだけ選んで試すこと。手応えを感じたら、少しずつ広げていけば十分です。次回は、今回の手応えを持ち寄りながら、さらに現場に踏み込んだ活用を一緒に考えていきます。
「どのツールを、どの業務から使い始めればいいのか」。その入り口で迷ったときこそ、一緒に整理させてください。AI-Brainでは、中小企業向けに30分の無料相談を実施しています。自社のホームページや業務の悩みをお持ちいただければ、その場で活用の糸口を一緒に探します。まずはお気軽にご相談ください。
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