「データはあるのに、共有資料にするのが面倒…」そんなときに便利なのが、NotebookLMで“ソースからスライドを自動生成”する方法です。
今回は、石川県観光データ分析プラットフォーム「Milli」内の日本人観光客アンケートデータを使い、NotebookLMでスライドを同じ工程で3回作成。出力の違いを比べながら、使いどころと注意点もまとめます。
※データのダウンロード〜ソース追加の詳しい手順は、前回記事「石川県観光データ(Milli)をNotebookLMでスライド化してみた:外国人観光客アンケートで手順解説」も参照してください(本記事では“迷わない最短手順”だけ載せます)。
1. Milliから「日本人観光客アンケート(表形式データ)」をダウンロード
表形式データを開く(例:金沢エリア)
Milliには「可視化グラフ」と「表形式データ」がありますが、NotebookLMに入れるなら表形式データが扱いやすいです。画面の「表形式データ」から、対象エリア(例:金沢エリア)を開きます。

ダウンロード形式の注意
NotebookLMへの入れ方は複数ありますが、ここで一番つまずくのがファイル形式です。
Google Sheetsは対応しやすい
一方で Excel(.xlsx)はプラン/仕様によって未対応の場合がある
迷ったら、いったん PDFに落として進めるのが安全
2. その前に:Consent(同意)列と個人情報のチェックは必須
公開データでも最低限、次だけ確認してください。
Consent(同意)列がある場合:同意の有無/扱いを踏まえて利用する
自由記述(VOC)がある場合:個人が特定されそうな内容が混ざっていないか注意
生成したスライドは“それっぽく”見えるので、そのまま転載・配布の判断を機械に任せない
この確認をしておくだけで、後から「それ使って大丈夫?」と言われるリスクがかなり減ります。
3. NotebookLMでスライド資料を作る(今回は3つ作成)
流れはシンプルです。
ノートブックを作成
ソースに、Milliから落としたファイル(PDFなど)を追加
Studioの「スライド資料」をクリックして生成
同じソースで、もう一度・もう一度(合計3パターン)

ポイントはここです。同じ工程でも、出力は毎回変わります。だから、1回で「これでOK」とせず、複数作って“良いものを採用”するのが現実的に強いです。
4. スライド①「金沢に来た人の本音レポート」をひと言解説
まずは今回の1本目。スライドは“難しい分析”を、ぱっと理解できる形にしてくれます。
表紙:テーマが一瞬で伝わる

「VOC分析」を堅い資料にせず、観光客の体験として見せる構成。読む気が起きるのが強みです。
目的スライド:流れが直感的

「到着→感動→うーん…→まとめ」のように、感情の動きで整理されていて、関係者に説明しやすい形式です。
回答者像:誰の声かが分かる

旅行スタイル、居住地、旅の目的をざっくり掴めると、議論が早いです。逆に言うと、ここが曖昧なまま施策を決めると「結局、誰に向けた改善?」になりやすいので、前提合わせとして有効です。
続きはこちら(PDF):
5. 他の2つもPDF添付。出力の違いをチェック
ここからが本題です。同じソースでも“見せ方”が変わります。
スライド② Kanazawa Voices Manga(雰囲気・共感寄り)

向いている用途: 観光PR、SNS、読み物っぽい説明
強み: 体験の臨場感、親しみやすさ
注意: 数値根拠が薄くなりやすい
続きはこちら(PDF):
スライド③ Kanazawa Visitor Story Next Steps(施策・次の一手寄り)

向いている用途: 事業者・行政の打合せ、改善提案
強み: 具体的なアクションに落としやすい
注意: 提案が“データに裏打ちされているか”は要チェック
続きはこちら(PDF):
6. 押さえ:最後は人の目で判断
NotebookLMのスライドは便利ですが、最終判断を自動化すると危ないです。最低限、ここだけ見てください。
データの期間・母数・エリア定義が分かるか
「みんながそう」みたいな強い断定になっていないか
数値や順位が出たら、元データ(表)で検算できるか
自由記述がある場合、個人特定につながる表現が混ざっていないか
Consent(同意)の扱いを踏んでいるか
まとめ:同じ工程でも出力は変わる。だから「複数生成→比較→採用」が最適解
今回のように、Milliの日本人観光客アンケートをNotebookLMに入れると、見せ方の違うスライドを短時間で作れます。一方で、出力は毎回ブレるし、言い切りが強くなることもあります。
だから結論はこれです。
同じソースで複数作る → 比較する → 人が採用する。
この運用にすると、NotebookLMは“作業時間を削る道具”として一気に使えるようになります。次は、エリア(加賀・能登・全エリア)を変えて同じ手順で作ると、地域ごとの傾向の違いも見えてきます。前回の外国人観光客編と合わせて、ぜひ試してみてください。
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