資料作成・議事録・メールから効率化を進める|石川県地質調査業協会 生成AIセミナー実施レポ

筆者/喜多 辰徳

2026年1月30日、一般社団法人石川県地質調査業協会にて、生成AIの活用に関するセミナーを実施しました。今回は、いきなり専門判断に踏み込むのではなく、まずは「資料作成・議事録・メール」といった間接業務から効率化を進めるための考え方と手順を中心に整理しました。


開催概要

  • 日時:2026年1月30日(金)

  • 会場:一般社団法人石川県地質調査業協会

  • テーマ:生成AIの活用と経営への実践的応用(約55分)

  • 講師:株式会社AI-Brain 代表取締役社長 柏野 真吾


当日お話しした主なポイント

当日は、特に次の点を中心に整理しました。

  • 生成AIの「できること/できないこと」と、期待値の置き方(100%を求めない)

  • 地質調査業で最初に効果が出やすい領域(専門判断ではなく、補助・間接業務から)

  • 指示の出し方:“優秀な新入社員に頼む”くらい丁寧に前提を渡す

  • ハルシネーション(誤情報)を前提にした、検証の作法とガードレール設計


実践パート:まずは「資料・文章・会議」から効果を出す

生成AIは、いきなりコア業務に入れるより、まず“面倒な作業”を削る方が失敗しにくいです。そこで当日は、導入初期に成果が出やすい領域を中心に、具体例を交えてご紹介しました。

・資料作成の効率化(NotebookLMの活用)
散歩中の音声録音を素材にして、年頭式向けのプレゼン資料(13枚)を短時間で作成した例をご紹介しました。従来は数時間かかっていた「要点整理→構成→たたき台作成」を、素材が揃っていれば一気に前へ進められる、という感覚を掴んでいただけたと思います。
地質調査業でも、社内共有用の要点整理、報告会スライドの骨子、説明資料の初稿づくりなど、入口の作業を軽くする用途に相性があります。

・画像生成・加工(見栄えの底上げ)
デザインが得意でなくても、講演資料の表紙画像を作ったり、写真の一部を自然に整えたりできる例も取り上げました。ここは“上手い資料”を目指すというより、伝わらない資料を減らすための実務ツールとして使う、という位置づけでお伝えしました。

・日常業務の自動化(メール・予定・会議)
Gmailの要約で長文を素早く把握し、返信文のたたき台を作る。さらに予定登録までつなげる。会議はNottaやZoom、Google Meet等で文字起こしを行い、議事録化まで持っていく。こうした流れをまとめてご紹介し、日々の“細かな時間損失”を減らす観点を共有しました。


導入でつまずきやすい点と、私たちが推奨した回避策

便利さが先に立つと、導入はだいたい失敗します。そこで当日は、次の線引きを最初に明確にしました。

  • 専門判断の代替として使い始めない(プロ領域から入らない)

  • まずは補助業務・間接業務で成功体験を作り、段階的に広げる

  • ハルシネーション対策:
    1)検証可能な範囲だけを依頼する
    2)複数ツールで相互確認する
    3)最後は人がチェックする(責任は移せない)

この線引きが言語化できると、「便利そうだけど怖い」が「ここまでなら使える」に変わります。私たちは、その状態を作ることが導入初期の最優先だと考えています。


今後に向けて

当日は参加者アンケートの回収を行い、回答者向けに講演資料を配布する運用をご案内しました。また、業務で使い回せるプロンプト整備や、社内ルール・運用設計、定着支援など、現場に合わせた支援もご相談いただけます。

生成AIは、導入よりも「現場で回る形に落とす」方が難しい領域です。私たちとしては、まず“面倒な作業”をひとつ減らすところから始め、社内で再現できる型を一緒に作っていければと思っています。

無料相談(30分)はこちら

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