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電気工事のプロたちがAIと向き合った90分|石川県電気工事組合 金沢本部青年部 生成AIセミナー レポート

筆者/喜多 辰徳

2025年2月24日(火)、石川県電気工事工業組合金沢本部青年部の勉強会にて、生成AIをテーマにした講義とワークショップを実施しました。電気のプロフェッショナルが集まる場で、AIと向き合った90分のレポートをお届けします。


開催概要

  • 日時:2025年2月24日(火)18:00〜19:30

  • 主催:石川県電気工事工業組合金沢本部青年部

  • 講師:柏野 真吾(株式会社AI-Brain 代表取締役社長)


危機感から始まり、可能性で終わる講義

冒頭で提示されたのは、AIに代替される可能性が高い職種の一覧と、日本・アメリカ・中国のAI導入率の国際比較データでした。総務省の令和7年版情報通信白書などによると、企業のAI導入率は日本が約47〜55%であるのに対し、アメリカ・中国はともに約85〜90%以上。個人利用率は日本の約27%に対してアメリカが約69%と、差は歴然としています。

ただし、講義のトーンはそこで終わりませんでした。DeNAがAIを活用して3,000人の組織を半分の人員で既存事業を回しながら、残りの半分で新規事業を推進しているという事例が続いて紹介されました。「少ない人数で高い価値を生み出す」というメッセージは、人口減少と人手不足に直面する石川県の電気工事業界にとって、切実なリアリティを持って届いたと思います。


「IQ130以上の優秀な新入社員に頼む感覚で使う」

生成AIの活用イメージとして提示されたのが、このたとえ話です。優秀でも業務を知らない新人に対して、丁寧に前提から伝えるように、AIへの指示も「何を作るか」より「なぜ必要か」を深く伝えることが成果を分けます。

また、「100%の回答を求めない」姿勢も強調されました。80%はAIで処理し、残りを人間が判断する——この分担感覚が、現場への導入を現実的なものにします。


ワークショップ①:手相占いで「まず触ってみる」

講義後はすぐに手を動かすセッションへ移りました。最初は手相占いのワークショップです。参加者が自分の手のひらをスマートフォンで撮影し、AIに画像を読み込ませて手相を解析させました。

「AIを使う」という行為への心理的なハードルを下げることが、このワークショップの目的です。難しい業務への応用より先に、「試したら面白かった」という体験を積み重ねること——その最初の一歩として、手相占いというテーマが選ばれていました。


ワークショップ②:組合イベントのアイデア出しをAIと一緒に

続いて、より実務に近い内容のワークショップが行われました。青年部が今後企画する組合イベントのアイデアをAIと一緒に考えるというものです。

どんな内容が参加者に喜ばれるか、どんな告知が効果的かをAIに問いかけながら検討するプロセスを通じて、「AIを事務局スタッフとして使う」感覚を参加者に体感してもらいました。


その場で完成した「エレキスクール」のポスター

この日のハイライトが、勉強会内での即興ポスター制作です。組合が検討している「親子で体験・電気工事士スクール」の告知ビジュアルを、AIを使ってその場で仕上げました。

「おうちの電気のナゾを解け!」というキャッチコピーと、子どもが工具を体験するイラストが組み合わさったポスターは、素材ゼロの状態から90分の勉強会の中で完成しました。案内文・参加フォーム・QRコードまでAIで一気に展開できることも示され、「外注していた作業が自分たちでできる」という感覚を掴んでいただけたと思います。

※AIを使ってその場で仕上げたポスター例。


今後に向けて

AI活用は、特別なデジタル人材だけの話ではありません。現場の仕事を知っているプロフェッショナルこそが、AIを正しく使いこなせます。「AIに何を頼むか」を判断できるのは、実務をわかっている人間だからです。

「便利そう」で終わらせず、自社の業務フローに合わせて使える型をつくるところまでが本番です。「何から手をつければいいか分からない」という方は、まずは30分の無料相談からお気軽にどうぞ。

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