補助金を申請したいけど、経営計画書をどう書き始めればいいかわからない。
石川県の「賃上げに向けた収益力強化補助金」は比較的取り組みやすい補助金ですが、それでも白紙からのスタートは気が重いものです。そこで今回、ChatGPTの「GPTs」を使って申請書ドラフトを実際に作ってみました。たたき台が数分で手に入ります。
GPTs(ジーピーティーズ)とは?
GPTsとは、ChatGPT上で使える「目的特化型のカスタムAI」のことです。無料プランでも利用可能で、誰でもすぐに試せます。
あらかじめ専門知識や指示が組み込まれているため、プロンプトの知識がなくても専門的なアウトプットが得られます。世界中のユーザーが作ったGPTsが公開されており、目的に合ったものを選んで使うだけです。
今回使ったのは、「事業計画書作成GPT」。補助金申請に必要な経営計画書のドラフトを、対話形式で作成してくれます。
実際にやってみた:「事業計画書作成GPT」で申請書の下書きを作る
Step 1:GPTsを開く
ChatGPTにログインし、「事業計画書作成GPT」を開きます。
URLはこちら:事業計画書作成GPT

Step 2:補助金の情報を入力する
入力したのは、たったこれだけです。
この補助金の申請書を考えて。 https://j-lppf2.jp/isk-chinagehojo/
補助金の特設サイトURLを貼り付けて、一言添えるだけ。プロンプトの工夫は一切不要です。
Step 3:「通る型」の骨格が出力される
約3分後、GPTが返してきた回答が実用的でした。まず、審査側が読みたいストーリーの骨格が3つのポイントで整理されます。
人手不足・物価高の中でも賃上げを実施する(基準月比4%以上の計画)
その原資を「一時的な我慢」ではなく、生産性向上/収益力強化の投資でつくる(設備・IT・販促等)
投資内容が県内事業所で、交付決定後〜令和9年1月29日までに完了し、成果が数字で説明できる
続いて、必須条件の要点がまとめられ、さらに申請書の各パートに貼り付けられる文章案まで出力されます。企業固有の情報はプレースホルダー([ ])になっており、自社の情報を埋めるだけで使える構成です。

Step 4:自社情報を追加入力して完成版ドラフトへ
GPTはさらに、完成版に仕上げるために必要な情報を聞いてきます。
法人名/屋号
業種と主力商品・サービス
従業員数
現在の経営課題
今回の補助事業で購入・導入したいもの
概算の投資金額
これらを入力すると、補助事業計画(別紙1)と経営計画(別紙2)に貼り付けて使える申請書ドラフトが出力されます。
※企業情報のため、詳細は省略
GPTの出力、そのまま使えるのか?率直な評価
「0→1」(白紙から下書き)としては十分使える。ただし「1→完成」は人間の仕事です。
良かった点
審査ロジックに沿ったストーリー構成:「なぜ賃上げが必要か → 何に投資するか → その結果どうなるか」が審査側の視点で組み立てられている
必要項目の網羅性:経営計画に書くべき項目が漏れなくカバーされている
文章のベース品質:補助金申請書として自然な文体で、そのまま叩き台として使える
足りない点
自社固有の数値:売上推移、利益率、目標数値はすべて自分で埋める必要がある
リアルな課題感:一般論は書けるが、「繁忙期に◯◯の工程で月◯時間の残業が常態化」といった自社のリアリティはAIには書けない
支援機関との連携:この補助金は商工会等との共同策定が必須。AIのドラフトを持って支援機関に相談するのが正しい使い方
GPTsは「白紙から書く苦痛」を取り除いてくれるツールです。完成させるのは人間ですが、悩む時間は劇的に短縮されます。
石川県「賃上げに向けた収益力強化補助金」の概要
今回の実験に使った補助金の概要です。
項目 | 内容 |
|---|---|
補助金名 | 賃上げに向けた収益力強化補助金 |
目的 | 賃上げを実施する企業の「稼ぐ力」の強化を支援 |
対象 | 石川県内に本社または主たる事業所を有する中小企業・小規模事業者 |
補助金額 | 下限30万円〜上限600万円 |
補助率 | 中小企業者 2/3、小規模事業者 3/4 |
申請期間 | 令和8年2月20日(金)〜4月30日(木)【当日消印有効】 |
賃上げ要件 | 一人当たり平均給料を前年比4%以上増加(基本給ベース) |
経営計画 | 商工会・商工会議所等と共同で策定が必要 |
対象経費は幅広く、施設整備、システム構築、研修費、広告宣伝、機械設備購入、車両購入(上限50万円)なども含まれます。
注目すべきは研修費が対象になっている点。AI活用研修なども、この補助金で経費をカバーできる可能性があります。
▶ AI研修を補助金で実施する方法:石川県の賃上げ補助金でAI研修を実施する方法
▶ 問い合わせ:石川県賃上げ事業者支援センター TEL 0120-500-912(平日10:00〜17:00)
まとめ
GPTsを使えば、補助金申請書の「書き始められない」壁を越えられます。もちろんAIの出力そのままでは通りませんが、自社の数値や課題を足していくスタート地点に立てるだけで十分な価値があります。
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