企画が止まるのは「情報不足」ではなく「視点不足」
企画が進まない理由は、情報が足りないから…ではなく、視点が偏るからのほうが多いです。1人で考えると都合のいい仮説だけが残り、チームで話すと今度は空気に流される。そこで効くのが、視点の違う役割を最初から固定して議論させるGPTs。今回はアイデアブラッシュアップ集団「円卓のおじ」を例に、会議の前に企画を前へ進める手順を紹介します。
GPTsとは?通常チャットとの違い
GPTsとは、目的に合わせて“振る舞い”や出力を整えたカスタムChatGPTのこと。通常チャットよりも、議論の型が崩れにくいのが利点です。ただし注意点もあります。AIの数字や固有名詞は「それっぽい」だけで誤りが混ざることがあるため、意思決定に使うなら一次情報で必ず裏取りする前提で使いましょう。
GPTs「円卓のおじ」の使い方
手順はシンプルです。
① GPTを開く
https://chatgpt.com/g/g-rMZVm3oXO-aiteahuratusiyuatuhuji-tuan-yuan-zhuo-noosi

② モデルを選ぶ(迷ったらAutoでOK)

③「開始して下さい」を押してスタート

今回は④「金沢市でグルメイベントを開催したい」と入力してみます。

6人のおじが“賛否両方”を同時に出してくれる
ここからが円卓の本領です。
⑤ 白おじ(客観・事実ベース):人口感・観光規模・既存イベント・季節リスクなど、前提の棚卸しをする。

⑥ 赤おじ(感情・直感):「地元が冷める」「金沢っぽさが薄いと刺さらない」など、空気の危険信号を出す。

⑦ 黒おじ(論理・否定):飽和市場・出店者負担・天候・拡散弱さなど、失敗ルートを洗い出す。

⑧ 黄おじ(論理・肯定):成立条件や伸びしろ(地元食材のストーリー化等)を整理する。

⑨ 緑おじ(創造):回遊型・冬開催・予約制など、差別化の案を出す。

⑩ 青おじ(統括):論点を絞り、次に詰めるべき議題を定義する。

普通のブレストは「肯定だけ」「否定だけ」に寄りがちですが、円卓は賛否を同時に揃えられるのが強みです。
ブラッシュアップ後に「次なる議題」が残るのが最大の価値
重要なのはここから。⑪ブラッシュアップ後に「金沢市の特性を活かした“差別化されたグルメイベントの形式”は何か?」のように、次の議題が具体化されて残る。この形にできれば、会議のアジェンダが勝手に完成します。

最後の一押し:企画書の原案まで一気に作る
さらに便利なのが、最後にこう指示する使い方です。「これまでの内容を踏まえ、企画書の構成案を考えて」。すると、目的/ターゲット/差別化/運営/収支/集客/リスクの骨組みが一気に出ます。ただし、繰り返しますが白おじの数値や前提は必ず検証してください。便利さで思考停止すると事故ります。
まとめ:会議の前に円卓を回せ
結論はシンプル。会議の前に円卓を回すだけで、論点が整理され、次の議題まで進む。イベント以外にも、採用、販路拡大、新商品、社内提案など、あらゆるテーマで使えます。
<Information>
生成AIを社内で使い始めるときに詰まりやすいのは、ツール選びより「入力していい情報」と「運用のルール」です。貴社の状況を伺い、最小限のルールと最初の一歩を30分で整理します。情報収集だけでも歓迎します(オンライン可)。
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