「生成AIを使いたい。でも、情報漏えいとか大丈夫?」
この不安があるなら、最初にやるべきことは難しい制度設計ではありません。
“絶対に入れない情報”と、“外に出す前のチェック”だけ先に決める。
これだけで事故の確率は大きく下がり、現場も安心して使えます。
この記事では、1ページで回る社内ルール雛形と、形骸化しない運用の最低限をセットで紹介します。
まず確認:あなたの会社の「使い方」はどれ?
生成AIといっても、使い方で注意点が少し変わります。最初は難しく考えず、当てはまるものに丸をつけてください。
使い方 | 例 | 最初に必要なルール |
|---|---|---|
① チャットで使う | 文章の下書き、要約、アイデア出し | 入力NGと出力チェック |
② 社内資料を読ませる | 社内マニュアルを貼って回答させる | 入力NG+権限管理 |
③ 勝手に作業させる | 自動でメール送信、登録作業 | 入力NG+人の確認(必須) |
④ システムに組み込む | APIで自社ツール連携 | 入力NG+ログ+キー管理 |
初めてなら、基本は ①から でOKです。②〜④は、慣れてから段階的に増やす方が安全です。
【ミニマム】社内ルール雛形(1ページ)
ここからコピペして使えます。中小企業が最初に必要な要素だけに絞っています。
生成AI 社内利用ルール(ミニマム版)雛形
1. 目的
生成AIを安全に使い、作業効率を上げる。
2. 使ってよいツール
会社が認めたツールのみ(一覧:____)。
※個人アカウントや未承認ツールは原則使わない。
3. 絶対に入力しない情報(最重要)
お客さま情報(氏名、連絡先、契約、問い合わせ内容など)
社内の機密(未公開の売上・価格・戦略・見積・提案書の原本など)
パスワード/APIキー/ID
社内だけの資料をそのままコピペ(ルールが整うまでは禁止)
4. 出力(回答)の使い方
生成AIの回答は、そのまま社外へ送らない/公開しない
社外に出す文章は、必ず人が読み直し、根拠を確認する(日付・数字・固有名詞)
5. 迷ったときの対応
迷ったら利用を止めて、____(窓口)に相談する。
6. 最低限の記録(小さくでOK)
「誰が/どのツールを/何の目的で使ったか」を、月1回まとめて確認する(担当:____)
形骸化しないために、ミニマムに足す「運用の3点セット」
雛形が“紙で終わる”一番の理由は、運用が決まっていないことです。難しい仕組みは不要ですが、次の3つは入れてください。
① 承認ツールを増やす手順(窓口と判断基準)
窓口:情シス(またはIT担当)+必要なら法務(外部との契約が絡む場合)
判断基準(やさしく):
会社のデータを勝手に学習に使わない設定ができるか
管理者が利用状況を見られるか
退職者のアカウントを止められるか
期限:申請したら「◯営業日以内に返事」を決める(遅いと現場が勝手に使いがち)
② 利用状況の確認(ログ・監査を“軽く”)
いきなり厳密な監査は不要です。最初は月1回で十分。
見るのはこれだけ:
利用者が増えすぎていないか
使い方が危ない方向に寄っていないか(顧客情報を入れそう、など)
例外が増えていないか
③ 教育と、違反時の対応を段階で決める
教育:導入時に10分でいいので「入力NGだけ」全員に共有
違反時(罰が目的ではなく再発防止):
注意・原因確認
再教育(短い動画・資料)
改善しない場合は権限停止(最終手段)
形骸化させないチェックリスト(最低限)
入力NGが具体例で書かれている
社外に出す前のチェックが必須になっている
承認ツールの窓口が決まっている(返事の期限も)
月1回の利用状況チェックがある(軽くでOK)
全員に「入力NGだけ」でも共有した
迷ったときの相談先が明記されている
締めくくり
生成AIの社内ルールは、立派な文書を作ることが目的ではありません。「入れない」「外に出す前に確認する」「迷ったら止めて相談する」――この3点が回れば、中小企業の初期導入としては十分に前進できます。まずは1ページで始めてください。運用してみると必ず「ここが困る」が出ます。そこから少しずつ足していけば、ルールは形骸化せず、現場の味方になります。
<Information>
生成AIを社内で使い始めるときに詰まりやすいのは、ツール選びより「入力していい情報」と「運用のルール」です。貴社の状況を伺い、最小限のルールと最初の一歩を30分で整理します。情報収集だけでも歓迎します(オンライン可)。
【無料で壁打ちする(30分)】
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