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2026/05/05

ClaudeとChatGPTで真逆になったプロンプト術——非エンジニアが今日から直す3つ

筆者/喜多 辰徳

最近、ChatGPTやClaudeを使っていて「前よりうまくいかなくなった気がする」と感じていませんか。あなたのせいではありません。2026年に入り、AnthropicとOpenAIがほぼ同時期に公式プロンプトガイドを公開し、いずれも「これまでのプロンプトの書き方は通用しない」と認めました。ところが、その中身は正反対です。

この記事では、両社の公式ガイドを読み比べて見えてきた「真逆になった部分」と「実は共通している3つの正解」を、非エンジニア向けに整理してお伝えします。


1.両社が言っている「真逆」のこと

Anthropic(Claude Opus 4.7)の公式ガイドは、こう書いています。「モデルが推測しなくなった。書いた通りにしか動かない」。つまり、これまで察して補ってくれていた部分を、これからは自分でしっかり書かないといけません。

一方、OpenAI(GPT-5.5)の公式ガイドはこうです。「モデルが自分で判断するようになった。細かく書きすぎると逆効果」。こちらは、今までのように手順を全部書き出すと、かえって精度が落ちると注意しています。

つまり、Claudeには「もっと具体的に」、ChatGPTには「もっと結果だけ」が正解になりました。読者の方が「前よりうまくいかない」と感じるのは、両社が同時にこの方向転換をしたからです。


2.それでも共通している3つの正解

両社のガイドを並べて読み込むと、実は共通する原則が3つあります。これを押さえれば、ChatGPTでもClaudeでも一発で結果が変わります。

・1つ目:最初の一文で「何を出してほしいか」を明言する。「いい感じに」「よろしく」「適当に」は捨てます。代わりに「400字以内・短い段落3つ・冒頭に結論」のように、文字数・形式・順番を最初の一文に詰めます。

・2つ目:NG例を並べるより、良い例を1つ見せる。「こうしないで」を10個書くより、「こういうのがいい」を1つ見せたほうが両社とも精度が上がります。

・3つ目:読み手と目的を書く。「読み手は支店長/目的は来週の会議で承認をもらうこと」と書くだけで、トーンも構成もぐっと変わります。


3.今日から使えるテンプレート

朝の業務で試せる形に落とし込みました。次の依頼から、最初の一文をこう書き換えてみてください。

依頼例:「来週の支店会議で使う、新サービス提案の資料を作りたい」

旧プロンプト:「いい感じにまとめて。読みやすくして。短めで」

新プロンプト:「400字以内・短い段落3つ・冒頭に結論。読み手は支店長で、来週の会議で承認をもらうのが目的。重要箇所は太字。良い例は『新サービスXは導入1か月で問い合わせを2倍にした実績がある』のような事実ベースの一文」

この書き換えだけで、ChatGPTもClaudeも、出てくる答えの質が一段階変わります。


FAQ

Q1:ChatGPTとClaude、どちらを使えばいいですか。

A1:用途で使い分けます。手順を細かく指定したい厳密な作業はClaude、目的だけ伝えてアウトプットを任せたい作業はChatGPTが向きます。両方を試してみるのが現実的です。

Q2:これまで保存してきたプロンプトは捨てるべきですか。

A2:捨てる必要はありません。最初の一文だけ書き換えれば、多くの場合そのまま使えます。

Q3:公式ガイドは英語ですか、日本語ですか。

A3:両社とも英語ですが、AIに「このページを日本語で要約して」と頼めば中身は読めます。リンクは記事末尾に貼っています。

Q4:「いい感じに」と書くともう答えてくれないのですか。

A4:答えてはくれますが、結果が以前より曖昧になります。最初の一文を変えるだけなので、まずは1週間試してみてください。

Q5:会社で使う場合、注意点はありますか。

A5:社内ルールでAIへの入力が制限されている情報(顧客名・契約金額など)を入れないこと。これは両社共通の基本ルールです。


まとめ

ClaudeとChatGPTは、2026年の公式ガイドで方向性が真逆になりました。Claudeには具体的に、ChatGPTには結果だけを書きます。それでも共通の正解は、最初の一文で何を出してほしいか明言することです。

今日からの3つのチェック「文字数・形式・読み手」を最初の一文に詰める。これだけで、AIから返ってくる答えの質が一段階変わります。

参考:Anthropic公式プロンプトガイドOpenAI公式プロンプトガイド

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