「AIで業務効率化したい。でも自分の場合、何から手をつければいいのか分からない」——そう感じている方は多いのではないでしょうか。
本やセミナーで事例を見ても、自分の業務に置き換えるところで手が止まる。筆者自身もそうでした。
本記事では、Xで見かけた2文のプロンプトを実際に試したところ、「業務の優先順位が30秒で決まる」体験をしましたので、そのプロセスと気づきを共有します。コピペで試せます。
抽象的な「業務効率化したい」では、AIは動けない
筆者がここ半年で気づいたのは、AIに「業務効率化したい」と頼んでも、返ってくるのは一般論ばかりだということです。AIが悪いわけではありません。指示が抽象的すぎるのです。
個人店や個人事業主の方ほど、自分の業務は自分の中にしかありません。誰かが整理してくれた事例集に、自分の業務はそのまま載っていないわけです。

そこで発想を変える必要が出てきます。「AIに業務効率化のやり方を聞く」のではなく、「AIに自分の業務を整理してもらう」方向です。
Xで見かけた2文のプロンプト
きっかけは、ある経営者の方がXに投稿していた一文でした。Claudeに次の2文を送るだけ、というシンプルな内容です。
過去の私の操作履歴を基に、自動化できることで業務の生産性が向上することベスト5をランキング形式で表示してください。
ダッシュボードとして実装して下さい。
たった2文です。これをコピーして、ご自身のClaudeアカウントに貼り付けて送信するだけ。事前準備は必要ありません。
ポイントは「自動化できることベスト5」と形式を指定している点です。「業務効率化したい」とふんわり頼むのではなく、「過去のあなたの使い方から、5つに絞ってランキングにして」と、出力の形まで指定しています。
実際に試してみた結果
筆者も実際に試しました。結果から言うと、本当にダッシュボードのような形で、自分の業務ベスト5が並びました。
驚いたのは、上位に並んだ項目が、自分が日頃Claudeを使っている業務とかなり重なっていたことです。月次のレポート作成、提案書のたたき台づくり、定期タスクの確認——いずれも筆者が「これ毎月やってるな」と感じていた業務でした。

もちろん完璧ではありません。表示された削減時間や数字は、あくまでAI側の推定です。鵜呑みにはできません。けれど、「自分の業務をAIに見せたら、AIの側から優先順位を提示してくれる」という体験そのものが、筆者にとっては新鮮でした。
なぜ「2文」で動くのか
このプロンプトが効くのは、3つの要素が揃っているからだと感じます。
・1つ目は、「過去の私の操作履歴を基に」と前提を固定している点。AIに「あなたが知っている私の情報を使って」と明示することで、汎用的な答えを避けられます。
・2つ目は、「ベスト5」と数を絞っている点。3つでも10個でもなく5つ。「全部出して」と頼むと情報が拡散しますが、5つだと自分の中で優先順位がつきやすくなります。
・3つ目は、「ダッシュボードとして実装してください」と出力形式を指定している点。表になることで、頭の中で並べ直す手間が省けます。
試すときの注意点
ここまでお伝えしておきながら、あえて注意点も書きます。
このプロンプトが効くのは、Claudeでの会話履歴がある程度蓄積されている方です。普段Claudeをほとんど使っていない方の場合、出てくる結果は推測寄りになり、自分の業務とズレることがあります。
その場合は、「私は◯◯業の個人事業主です。日々の業務は…」と、自分の業務の概要を3行ほど先に書いてから同じプロンプトを送ると、結果の精度が上がります。

また、表示される数字(削減時間や効率化率)は、AI側の推定値です。実測ではありません。「目安として眺める」程度に留めて、自分の感覚と照らし合わせて使うのが現実的です。
FAQ
Q1. ChatGPTやGeminiでも同じプロンプトは使えますか?
A1. 形式上は使えますが、結果の精度はAIによって異なります。会話履歴を保存して参照する仕組みが整っているAIほど、結果が当たりやすい傾向があります。
Q2. 出てきたベスト5を全部やる必要がありますか?
A2. 必要ありません。むしろ「上位3つに絞って今月集中する」という使い方をおすすめします。5つ全部を追うと、結局どれも中途半端になりやすいためです。
Q3. 履歴が少ない初心者でも使えますか?
A3. 使えますが、結果が一般論寄りになる可能性があります。プロンプトの前に「私の業務概要」を3行ほど書き足すと精度が上がります。
Q4. ダッシュボードはどんな形で出てきますか?
A4. 筆者の場合は、ランキング形式の表と補足の指標が一緒に表示されました。Claudeのプランや設定によって表示形式は変わります。
Q5. このプロンプトの応用版はありますか?
A5. あります。「ベスト5」を「ワースト5(時間をかけている割に成果が出ていない業務)」に変えると、別の切り口で業務を見直せます。
まとめ
本記事の要点は3つです。
・「AIで業務効率化したい」では動けない。「AIに自分の業務を整理してもらう」へ発想を切り替える
・コピペ2文で、自分の業務の優先順位がランキング形式で見える
・出てくる数字は推定値。あくまで「優先順位の目安」として使う
まずはお手元のClaudeで、本記事のプロンプトをそのまま試してみてください。所要時間は1分です。
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