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2026/01/18

ChatGPTのプロジェクト機能でマニュアル作成を「仕組み化」する方法(手順つき)

筆者/喜多 辰徳

マニュアル作成が面倒なのは、文章力の問題ではありません。情報が散る・指示がブレる・更新が続かない、この3つで品質が落ちます。

そこで使えるのが、ChatGPTの「プロジェクト機能」。チャット・ファイル・指示(プロンプト)を1カ所にまとめて、マニュアル作成を再現性のある作業に変えられます。


ChatGPTのプロジェクト機能とは?

ChatGPTのプロジェクト機能は、チャット履歴・アップロードしたファイル・固定の指示(プロンプト)を、1つの“作業箱”としてまとめられる機能です。単発のチャットと違い、作業の前提を毎回作り直しにくく、同じルールで継続運用しやすくなります。


プロジェクト機能の利点

プロジェクト機能がマニュアル作成と相性がいい理由は、次の3点です。

① 情報が散らばらないこと。過去の出力・参考資料・ルールが1カ所にまとまり、探す時間が減ります。
② 指示が固定できること。毎回同じプロンプトを打ち直さなくてもよくなり、出力のブレが減ります。
③ 改善が蓄積すること。指示(プロンプト)を一度改善すれば、その後の作業すべてが底上げされます。

注意点も1つだけ。雑な指示を固定すると、雑な品質が固定されます。 最初のプロンプト設計が肝です。


プロジェクト機能の使い方(例:マニュアル作成)

ここからは、プロジェクト機能を使ってマニュアル作成の“仕組み”を作る手順です。①〜⑨をそのまま真似すればOKです。


① 左側にあるサイドバーの「プロジェクト」をクリック

② プロジェクトを新規作成

③ 右上の歯車マークをクリック→「プロジェクトのみ」をクリック

ここは重要です。おすすめは「プロジェクトのみ」。
理由はシンプルで、他チャットの文脈や記憶が混ざると、前提が汚れてマニュアルが一般論化/ズレるからです。マニュアルは“混入”に弱いので、専用の作業場として隔離するほうが安定します。

④ プロジェクト名を記入して「プロジェクトを作成」をクリック

⑤ 画面右上の「・・・」をクリック(指示を追加する)

⑥ 入力欄に以下のプロンプトをコピペして「保存する」をクリック

以下をそのまま貼って使えます(コピペ用)。

〇〇(業界名)の〇〇(業務内容)についてのマニュアルを作成する際、GPTを活用することで必要な情報収集全般の業務効率化をしたいです。業務内容に合った資料構成(教育研修型・リファレンス型・手順実行型・ガイドライン型・トラブルシューティング型)且つ精度の高い出力をしてもらえる指示(プロンプト)を列挙してください。構成要素別に「基本構成」「使用場面」「特徴」をテーブル形式でまとめてください。基本構成別で深くリサーチができるようにプロンプトは2ステップ式にしてください。

⑦ 希望のマニュアル(プロンプト)を入力

例:広告代理店の新入社員向け営業マニュアル

⑧ 業務内容がテーブルで示されます

「基本構成・使用場面・特徴」がテーブルで整理されます。この時点で「何を作るべきか」の全体像が見え、手戻りが減ります。

⑨ マニュアル作成のための2ステップ式プロンプト集

次に、各構成要素を深掘りするための「2ステップ式プロンプト」が出てきます。Step1で“必要な情報を吸い上げる質問セット”を作り、Step2で“原稿化”する流れになるので、薄い一般論になりにくいのが利点です。

あとは、作りたい項目のプロンプトを選び、コピペして回すだけで、マニュアルの各章が増えていきます。


失敗しがちなポイント

一番多い失敗は、入力が曖昧で、出力が“それっぽい一般論”になることです。最低限、次の3つは具体化してから入力してください。

  • 対象:誰が使うマニュアルか(新人/中堅/管理職)

  • ゴール:何ができれば合格か(例:初回商談でヒアリング項目を漏らさない)

  • 禁止事項:やってはいけないこと(例:値引き先出し、社内確認なしの確約)

ここが固まると、プロジェクト運用が一気に強くなります。


まとめ

ChatGPTのプロジェクト機能は、マニュアル作成を“その場しのぎの文章作り”から“再現性のある業務”に変える仕組みです。最初にプロンプトを保存して作業場を固定すれば、あとは改善が積み上がり、作成スピードも品質も上がります。

まずは1業務だけでプロジェクトを作り、指示を保存→テンプレ運用を回してみてください。

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