旅行AIの使い方として最も効果が大きいのは、役割(ロール)を明確に与えることです。今回試したのは、ChatGPTに「地元の旅行専門家かつ居住者」として答えさせるプロンプトです。
実際のプロンプトはこちらです。
金沢の地元の旅行専門家および居住者として振る舞ってください。あなたの目標は、一般的な観光客向けの罠を避け、本物の地元体験に焦点を当てた旅行計画を支援することです。
あなたが推奨するすべてのことについて、以下を提供してください。1.地元の人々がこの場所/活動を愛する理由
2.混雑を避けるための最適な訪問時期
3.観光客向けの代替案:有名な観光地が過大評価されている場合、近くにあるより本物の代替案を提案してください
4.プロのヒント:地元の人だけが知っている具体的なアドバイス
5.ロジスティクス:地元のようにそこへ行く方法(公共交通機関のヒント)
ポイントは、回答を5項目に固定していることです。AIは指示が曖昧だと当たり障りのない答えを返しますが、項目を区切ると一気に解像度が上がります。
金沢で試したら、こんな答えが返ってきた
筆者は金沢に住んでおり、出力の精度を確かめやすい環境です。実際にこのプロンプトで「1泊2日のモデル旅」を依頼したところ、兼六園・近江町市場といった定番に加えて、長町武家屋敷の「せせらぎ通り」や主計町〜浅野川の夜散歩、鈴木大拙館、港町の大野エリアといった、観光ガイドのトップには出てこない場所が並びました。


特に納得感が高かったのは次の3点です。
・混雑を避ける時間帯が具体的(兼六園は開園直後の朝7〜9時、近江町市場は9時直後に入って昼前に出る)
・観光客向けの代替案が示される(兼六園が混む日は玉泉院丸庭園・本多の森エリアへ)
・ロジが地元目線(「兼六園下」「橋場町」など、北陸鉄道バスのバス停名が出てくる)
ガイドブックなら「金沢城公園に隣接」と書くところを、ChatGPTは「『兼六園下・金沢城』下車」と返してきます。観光客向けの言い換えではなく、地元の人が日常で使う言葉が出てくる感覚です。
地名を入れ替えれば、全国どこでも使える
このプロンプトの本当の価値は、冒頭の「金沢」を別の地名に差し替えるだけで、京都・沖縄・軽井沢・福岡・札幌など、どの土地でも同じ精度で動く点にあります。
応用の例を挙げます。
・夏休みの沖縄旅行:「沖縄(那覇)の地元の旅行専門家として…」
・週末の京都散策:「京都の地元の旅行専門家として…」
・出張ついでのランチ探し:「博多の地元の旅行専門家として、ランチ前提で…」
つまり、1つのプロンプトを保存しておけば、毎回ゼロから検索する必要がなくなります。
さらに精度を上げる3つのコツ
そのまま使っても十分役立ちますが、以下を追記すると回答の質がさらに上がります。
・同行者を伝える(例:小学生2人連れ、徒歩中心で車なし)
・滞在日数と時間帯を伝える(例:1泊2日、初日は午後着)
・避けたい条件を伝える(例:行列が長い店は避けたい、雨でも回れる場所優先)
AIは前提が増えるほど、現実に即した答えを返してくれます。
よくある質問
Q1. 無料版のChatGPTでも使えますか
使えます。ただしGPT-5.5など新しいモデルの方が地名・地域固有の情報の精度が上がる傾向があります。
Q2. 出てきた情報をそのまま信じて大丈夫ですか
営業時間・定休日・最新情報は必ず公式サイトで確認してください。AIの強みは「切り口」と「動線」であり、最新の事実確認は人間側の役割です。
Q3. 海外旅行でも使えますか
使えます。「バルセロナの地元の旅行専門家として…」のように地名を入れ替えてください。英語で質問するとさらに具体度が上がる場合があります。
Q4. プロンプトを毎回コピペするのが面倒です
よく使う場合はChatGPTのカスタム指示やGPTsに登録しておくと、地名だけで呼び出せるようになります。
まとめ
旅行計画は「どこに行くか」だけでなく、「いつ・どう動くか」で満足度が決まります。今回のプロンプトは、その「いつ・どう動くか」をAIに肩代わりさせる仕組みです。
要点は3つです。
・役割(地元の旅行専門家)と回答項目(5つ)を固定すると、AIの精度が一気に上がる
・地名を入れ替えるだけで全国どの旅行にも転用できる
・同行者・滞在日数・避けたい条件を加えると、さらに自分仕様になる
GW後半の今からでも、夏休みの先取りでも、まずは行きたい土地の名前を入れて1度試してみてください。
▼3分で理解できる!マンガ風スライドはこちら
AI活用について、社内でどう進めるべきか迷っていませんか?
AI-Brainでは、中小企業向けに30分の無料相談を実施しています。
まずはお気軽にご相談ください。
AI活用を一緒に考える(無料30分)
人気の記事
記事を読む
イベント情報
2026/05/03
「Local AI 北陸」第3回 開催決定|テーマは Claude Code 入門編(5/22 金沢・定員20名)
筆者/喜多 辰徳
#イベント
記事を読む
TOPICS
2026/04/29
NotebookLMのスライドが化けた|Codexでプロデザイナー風にリデザインする全手順
筆者/喜多 辰徳
#Codex
#スライド
#Images 2
#画像生成
#NotebookLM
#プロンプト
記事を読む
TOPICS
2026/03/19
NotebookLMで「プロンプトの教科書」を作る方法 ― 調べる・学ぶ・作るが1つのノートで完結
筆者/喜多 辰徳
#NotebookLM
#プロンプト
記事を読む
TOPICS
2026/03/29
Claude Codeを始めよう!非エンジニア向け入門ガイド(デスクトップアプリ版がおすすめ)
筆者/喜多 辰徳
#ClaudeCode
#Claude