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2026/09/24

ChatGPT Images 2.5の使い方|写真の一部だけ変える指示の型

筆者/喜多 辰徳

写真の一部だけを直したいのに、AIに頼むと全体が別物になって返ってきます。机の色を変えたいだけなのに、人の顔や壁のポスターまで描き変わってしまうと、その写真はもう使えません。

2026年9月、ChatGPTの画像機能が新しくなり、指示した場所だけを直す力が強化されました。本当に使えるのかを確かめるため、私は自分が撮ったイベント会場の写真で、机の色だけを変えてみました。

この記事では、試した結果と、一部だけを直すときの指示の書き方をお伝えします。

▼記事を3分で理解できる!マンガ風スライドはこちら


ChatGPT Images 2.5で何が変わったのか

OpenAIは2026年9月8日に、画像生成の新しい版であるChatGPT Images 2.5を発表しました。ChatGPT、ChatGPT Work、Codexの利用者に向けて、パソコン、スマートフォン、Webで順次使えるようになっています。

公式の説明によると、改善の柱は3つです。

・参照した写真の人物や物を、より忠実に保てるようになりました

・編集を何度か重ねても、前の変更が崩れにくくなりました

・指示した部分だけを変え、ほかを残す精度が上がりました

生成の待ち時間も前の版より短くなったと発表されています。

操作の面では、手描きの線を下絵として渡せるSketchと、画像の上に直接コメントを置いて指示する編集が加わりました。国内の報道では、チラシや商品写真、ポスターなどのテンプレートも紹介されています。

これまでの画像生成AIは、良いプロンプトを書いて当たりが出るまで作り直す道具でした。今回の更新は、1枚を直しながら仕上げる道具へ寄せたものだと私は受け止めています。


実際に試しました 会場写真の机の色だけを変える

元の写真と、やりたかったこと

使ったのは、AIのイベント会場で撮った写真です。明るい木目の机が手前から奥へ並び、参加者が座り、奥のスクリーンにはスライドが映っています。会場にはAIのチカラとAI-Brainの立て看板も置いてあります。

頼んだのは、机の色を濃い茶色の木目に変えることだけです。人も、スクリーンも、看板も、そのまま残ってほしい写真でした。

結果は、違和感のない仕上がりでした

仕上がった画像を元の写真と並べて見比べました。

・参加者の姿勢、服装、座っている位置は変わっていません

・スクリーンに映った日本語のスライドの文字が、読めるまま残っています

・立て看板のロゴも崩れていません

・壁の絵、天井の照明、机の上の皿や箸袋の位置もそのままです

・机の天板には木目があり、照明の映り込みまで自然につながっています

以前の画像生成AIでは、日本語の文字やロゴが崩れることが珍しくありませんでした。それが机だけを変えて、ほかは残るところまで来ています。正直に言って、どこを直したのか分からない水準でした。

1回でうまくいくとは限りません

今回は1回の指示で、思いどおりの仕上がりになりました。ただ、いつもこうなるとは限りません。写っている物が多い写真や、似た物が並んだ写真では、頼んでいない場所まで変わることがあります。

そこで役に立つのが、次に紹介する指示の型です。


一部だけ直す指示は「変える・残す・足させない」で書く

OpenAIの公式プロンプトガイドには、編集の指示の書き方が示されています。要点は、変える部分を1つに絞り、残したいものを具体的に並べることです。私なりに整理すると、次の3点になります。

・何を変えるかを、対象を名指しして書きます

・何を残すかを、人物、文字、ロゴ、物の位置、光の向きまで並べます

・何を足させないかとして、余計な文字や物を追加しないよう伝えます

今回の写真に当てはめるなら、次のような指示になります。

添付した写真の、机の天板の色だけを濃い茶色の木目に変えてください。
残すもの:人物の顔・姿勢・服装、スクリーンの文字、立て看板のロゴ、壁の絵、皿や箸袋の位置、照明の当たり方。
指定していない物や文字は、追加も削除もしないでください。

残したいものほど、名前を挙げて書くのがコツです。「いい感じに直して」と頼むと、AIは写真全体を直す対象だと受け取ります。


何度も直すときの作法

1回で決まらないときは、直し方にも順番があります。公式ガイドが勧めているのは次の進め方です。

・前に出てきた画像を、次の指示の元画像として渡します

・1回の指示で変えるのは1か所だけにします

・残したい点は、毎回もう一度書きます

・結果がずれてきたら、大事な条件を言い直します

あわせて、公式ガイド自身が限界も認めています。編集を繰り返すと、残したかった細部が変わることはある、という趣旨の注意書きがあります。

ですから、仕上がった画像は必ず元の写真と並べて確認してください。


手描きと指差しで伝える Sketchとコメント編集

文章で説明しにくいときのために、2つの入口が用意されました。

Sketchは、入力欄で@Sketchと打つと開く描画用のキャンバスです。上手に描く必要はありません。物の位置と大きさの関係を四角と線で示し、素材や雰囲気は文章で足します。

コメント編集は、画像を開いて直したい場所をクリックし、その場所に短い指示を置く機能です。「右奥の壁」のように場所を言葉で説明しなくても、指で差すように伝えられます。

どちらも、プロンプトを書くのが得意でない人のための入口です。AIは文章がうまい人の道具だ、という思い込みを外してくれる更新だと感じています。


販促物にも会議資料にも広がる使いみち

一部だけ直せるようになると、使える場面が増えます。

個人店の販促物なら、料理の写真はそのままで背景だけ整える、告知画像の日付だけ差し替える、といった使い方が考えられます。毎回ゼロから作り直さなくて済むのが大きな違いです。

会社の仕事では、文章を図解にする、会議のメモを1枚の絵にまとめる、といった用途も紹介されています。こちらは私自身まだ試していないので、試した結果は別の記事でお伝えします。


AIで作った画像だと分かる「印」の話

お店や会社の発信に使うなら、知っておきたいことがあります。OpenAIで作った画像には、AI製であることを示す情報が入ります。

1つは、C2PAと呼ばれる規格のメタデータです。これは前の版から続いている仕組みです。もう1つは、画像そのものに埋め込まれる、目に見えない透かしです。OpenAIは検証用のページも公開しており、画像を読み込ませると、これらの印が検出されるかを確認できます。

ただし、OpenAI自身が、メタデータは投稿先のサービスや編集ツール、ファイルの変換によって消えることがあると説明しています。必ず見分けられる、と言い切れるものではありません。

大事なのは、隠すか隠さないかではなく、実物と違う見せ方をしないことです。料理や商品の写真を直すときは、届く物と写真が食い違わない範囲にとどめてください。


よくある質問

Q. 無料プランでも使えますか。

A. OpenAIは、ChatGPTの利用者全体に順次展開すると発表しています。使える回数などの条件は、プランごとの案内を確認してください。

Q. 直していない部分は、元の写真と完全に同じですか。

A. 完全に同じとは限りません。公式ガイドも、細部が変わる可能性を認めています。元の写真と並べて確認するのが確実です。

Q. スマートフォンだけでも使えますか。

A. 使えます。公式の発表では、パソコン、スマートフォン、Webのいずれにも対応しています。

Q. 人が写っている写真を編集して使ってもよいですか。

A. 写っている人の了承を得てからにしてください。編集できることと、公開してよいことは別の話です。


まとめ

ChatGPT Images 2.5は、写真の一部だけを直す力が実用の水準に届いていました。私の会場写真では、机の色だけが変わり、人も文字もロゴも残りました。

うまく使うコツは、変えるもの、残すもの、足させないものを分けて書くことです。そして仕上がりは、必ず元の写真と並べて確認してください。

まずは手元の写真を1枚選び、1か所だけ直すところから試してみてください。

▼3分で理解できる!マンガ風スライドはこちら


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