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2026/06/08

【飲食店向け】ChatGPTで店のブランドキットを作ってみた

筆者/喜多 辰徳

海外からのお客様に「お店のロゴが入ったトートバッグはないの?」と聞かれて、言葉に詰まったことはありませんか。味と空間にはこだわってきたのに、名刺もメニューもSNSの写真も、どこかバラバラ。個人店ほど、この「世界観の不揃い」に悩みがちです。

この記事では、金沢駅前の居酒屋「吟の小判」で実際に試した、ChatGPTだけでお店のブランドキットを一式そろえる手順を、入力したプロンプトごと公開します。デザインを外注する前の「たたき台」を、自分の手で作る方法です。


外注の前に、自分で「たたき台」を作るという発想

ブランドキットとは、ロゴ・配色・書体・名刺・メニュー・グッズなど、お店の見た目を一本の線でそろえるための設計図です。制作会社にまとめて頼むと、相応の費用と時間がかかります。だからこそ個人店では後回しになり、見た目だけがバラついていきます。

ここで考え方を変えます。ChatGPTに作らせるのは「完成品」ではなく「方向性のたたき台」です。自分の手で世界観の方向を固めてから、仕上げだけをプロに頼む。この順番なら、相談もぐっと楽になります。


準備するもの

必要なのは、ChatGPTの画像生成機能と、お店の素材だけです。

・お店のロゴの写真
・店内の写真
・料理の写真

まずChatGPTで画像生成を選びます。ひとつ注意点があります。画像生成を何度か続けると使用制限がかかります。作り直しながら詰めていく作業なので、回数を気にせず使える有料プラン(ChatGPT Plus以上)がおすすめです。


手順1:ロゴと写真を渡して、ブランドキット一式を作る

ロゴ・店内・料理の写真を添付し、次のプロンプトを送ります。

「吟の小判」のための、洗練された複数ページ(複数画像)のブランドキットを作成してください。
https://www.ginkoba.co.jp/

・カラーパレット
・タイポグラフィ(フォントの組み合わせ)
・名刺デザイン
・メニューデザイン
・ポスターやサインボードなどのビジュアル例

などを一式まとめて提案してください。

これだけで、表紙・カラーパレット・名刺・メニュー・サインボードまでが、統一されたトーンの画像で返ってきます。お店のURLを添えると、雰囲気をより汲み取ってくれます。


手順2:そのままグッズ(マーチャンダイズ)案を作る

同じ会話を続けたまま、次のプロンプトを送ります。

このブランドの世界観に沿ったマーチャンダイズ(スワッグ)案も作成してください。各アイテムごとに、1枚の画像の中で「実物イメージ」「ロゴ配置」「カラーパレット」「簡単なコピーやタグライン」が分かるようにデザインしてください。

全体として、実際のお店がそのままグッズ化できそうな、統一感のあるビジュアルにしてください。

トートバッグやエプロンなど、実物イメージとロゴ配置がひと目で分かる提案が返ってきます。会話を続けているので、手順1で決まった世界観がそのまま引き継がれます。


手順3:Instagramサムネイルを4パターン作る

最後に、SNS用のサムネイルです。プロンプトの末尾に「n=4」と付けるのがコツです。

このブランドの世界観に沿ったInstagramサムネイル(デザイン違い)も作成してください。n=4

「n=4」と指定すると、デザイン違いの案が4パターン返ってきました。同じ世界観のまま振れ幅を見られるので、SNSの投稿テンプレートを選ぶのが一気に楽になります。


実際にやってみて分かったこと

3つだけ、先にお伝えしておきます。

・これは「たたき台」です。最終的な印刷物やグッズは、プロに仕上げてもらうと早くてきれいです


・ロゴと実際の写真を渡すほど、自店らしさの精度が上がります


・日本語の細かな文字は崩れることがあります。印刷や入稿の前に、必ず人の目で確認してください

それでも、ゼロから言葉で説明するより、目に見える叩き台が手元にある状態は、打ち合わせの速さがまるで違います。


FAQ

Q1.デザインの知識がなくてもできますか

A.できます。やることはロゴと写真を添付し、プロンプトを送るだけです。専門用語を覚える必要はありません。

Q2.無料プランでもできますか

A.試すだけなら可能です。ただし画像生成には使用制限があり、作り直しを重ねるとすぐ上限に届きます。何度も詰めるなら有料プラン(ChatGPT Plus以上)が現実的です。

Q3.作った画像はそのまま商用で使っていいですか

A.OpenAIの利用規約では、生成した画像はユーザーが所有でき、商用利用も認められています。ただしロゴの細部や文字は崩れることがあるため、実際の印刷・販売前にプロの確認をおすすめします。

Q4.ロゴがまだありません。それでも作れますか

A.作れます。店名と雰囲気を伝えれば、ロゴ案を含めて提案してくれます。ただし既存ロゴがある方が、世界観は安定します。

Q5.「n=4」以外の枚数も指定できますか

A.数を変えて指定すれば、その枚数で案が返ってくることが多いです。まずは4パターンで全体の方向を見るのがおすすめです。


まとめ

お店の世界観は、外注して初めて手に入るものではありません。ロゴと写真を渡すだけで、方向性のたたき台は自分の手で作れます。

・ChatGPTに作らせるのは完成品ではなく「方向性のたたき台」
・ロゴと写真を添付し、プロンプトを送るだけで一式そろう
・最後の仕上げだけプロに頼めば、費用も時間もぐっと抑えられる

まずは自店のロゴと写真を1枚ずつ用意して、手順1のプロンプトを試してみてください。


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