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2026/02/20

【760例から厳選】南陽市の生成AIプロンプト集、自治体・企業のAI担当者が最初に試すべき10選

筆者/喜多 辰徳

山形県南陽市が、業務で実際に使っている生成AIのプロンプトを760例も公開して話題になっています。

フォームに必要な情報を入力するだけで、すぐ使えるプロンプトが出てくる仕組み。人口約3万人の市が、ここまで踏み込んだAI活用を市民にまで公開した例は他にありません。

ただ、760例もあると「結局どれを使えばいいの?」となるのが正直なところです。今回は全例を確認した上で、自治体・企業のAI担当者が今日から試せる10選を厳選しました。

【公式ページ】 南陽市 生成AI活用実例集(プロンプト集)760例


760例を全部見て分かった「3つの特徴」

  • ① 迷わない設計: フォームの空欄を埋めるだけでプロンプトが完成。「どれを選べばいい?」に答える入口プロンプト(No.370)まで用意されている。

  • ② 業務を"見直す"視点がある: 文書作成の効率化だけでなく、「この業務は必要か?」を問う業務改善系プロンプトまで含まれている。

  • ③ 幅が広い: 文章作成、校正、企画、分析、コミュニケーションなど多カテゴリ。自治体に限らず企業でもそのまま使える。


選定基準:この10選をどう選んだか

760例の中から10選を絞るにあたって、次の3つの基準を設けました。

  • すぐ試せる: 専門知識や事前準備なしに、今日の業務で使えること

  • 効果が見えやすい: 使用前と使用後の差が分かりやすいこと

  • 応用が利く: 特定の部署や業種に閉じず、さまざまな場面で使い回せること

「高度で面白いプロンプト」ではなく「最初の1歩に向いているプロンプト」を優先して選んでいます。


【自治体向け】すぐ効くプロンプト5選

自治体のAI担当者が、庁内での活用推進で「まずこれを試して」と薦めやすいものを選びました。

❶ No.005|文章案を作成

カテゴリ:文章作成 🔗 プロンプトを見る

自治体業務で最も時間を取られるのが文書作成です。通知文、案内文、報告書など、ゼロから書き始めると30分〜1時間かかるものが、このプロンプトなら数分でたたき台が出ます。最初の一歩として庁内に薦めるなら、まずこれです。

使い方のポイント: 完成品を求めず「たたき台を作る」と割り切って使うと、心理的なハードルが下がります。出てきた文章を手直しする過程で、AI活用の感覚が自然と身につきます。


❷ No.047|会議議事録作成のための要約

カテゴリ:要約・整理 🔗 プロンプトを見る

会議の後に議事録をまとめる作業は、地味ですが確実に時間を食います。会議の内容をテキストで貼り付ければ、要点を整理した議事録のたたき台を作ってくれます。全国の自治体で「最初に効果を実感しやすいAI活用」として挙げられるのがこの用途です。

使い方のポイント: 文字起こしツール(Whisperなど)と組み合わせると、会議終了後すぐに議事録の原案ができます。まずは短い打合せで試すのがおすすめです。


❸ No.370|AIを使って、希望のプロンプトを探す

カテゴリ:プロンプト選択支援 🔗 プロンプトを見る

「760例もあるけど、自分の業務に合うのはどれ?」という声に応えるメタプロンプトです。やりたいことを伝えると、760例の中から最適なプロンプトを提案してくれます。AI活用の社内説明会で「困ったらまずこれを使って」と案内するのに最適です。

使い方のポイント: このプロンプト自体を庁内ポータルやチャットグループのピン留めにしておくと、職員が自力で探せるようになり、AI担当者への問い合わせが減ります。


❹ No.278|ECRS(イクルス)を活用した業務仕分け

カテゴリ:業務改善 🔗 プロンプトを見る

ECRSは、業務改善の基本フレームワークです。対象業務を入力すると「そもそもなくせないか」「他と一緒にできないか」といった視点で仕分け案を出してくれます。AI活用=文書作成の効率化、で止まりがちな庁内の意識を一段引き上げるきっかけになります。

使い方のポイント: いきなり大きな業務に使うのではなく、「毎週やっている定例作業」など身近なものから試すと、改善効果を実感しやすくなります。


❺ No.385|市民問い合わせ対応のための返信文案作成

カテゴリ:コミュニケーション支援 🔗 プロンプトを見る

窓口や電話での市民対応は内容が多岐にわたり、返信文を書くのに意外と時間がかかります。問い合わせ内容を入力すれば、丁寧で分かりやすい返信文のたたき台が出ます。特に異動直後で業務に不慣れな職員のサポートに効果的です。

使い方のポイント: 過去の回答例があれば、それもあわせて入力すると、組織のトーンに近い文案が出やすくなります。


【企業向け】すぐ効くプロンプト5選

南陽市は自治体ですが、ここで紹介するプロンプトはビジネスの現場でもそのまま使えます。


❻ No.518|最高のビジネスライティング

カテゴリ:文章作成 🔗 プロンプトを見る

企画書、提案書、社内資料など、ビジネス文書全般のたたき台作成に使えます。目的・読者・トーンを指定できるので、社内向けと社外向けで書き分けも可能です。

使い方のポイント: 「です・ます調」「結論先行」など、自社の文書スタイルがあれば、それをフォームに入力しておくと、手直しの手間が大幅に減ります。


❼ No.267|迅速で的確なメール返信生成ツール

カテゴリ:コミュニケーション 🔗 プロンプトを見る

受信メールの内容を貼り付けると、適切なトーンの返信案を作ってくれます。1日に何十通もメールを処理する営業職や管理職に特に効きます。「返信を考える時間」が目に見えて短くなります。

使い方のポイント: 急ぎの案件ほど効果を発揮します。まずは「返信に5分以上かかりそうなメール」だけAIに下書きさせる、というルールで始めると導入がスムーズです。


❽ No.341|汎用性のあるFAQドラフト作成

カテゴリ:アイデア・目標設定 🔗 プロンプトを見る

新サービスのリリース時や社内制度の変更時に、想定されるQ&Aを一気に作れます。FAQを事前に整備しておくと、問い合わせ対応の工数が激減します。カスタマーサポート部門だけでなく、人事・総務でも活躍します。

使い方のポイント: 「こんな質問が来そう」という自分の勘と、AIが出してくる質問リストを突き合わせると、抜け漏れのないFAQが短時間で完成します。


❾ No.487|ユーザー依頼に基づく包括的な調査分析

カテゴリ:情報収集・分析 🔗 プロンプトを見る

競合調査、市場リサーチ、技術動向の把握など、調べものの初動を大幅に短縮できます。調査テーマを入力すると、構造化されたリサーチレポートの原案が出ます。

使い方のポイント: 出力された内容をそのまま報告書にするのではなく、「調査の方向性を決めるための壁打ち相手」として使うのが最も効果的です。


❿ No.420|業務手順書・ワークフロー可視化プロンプト

カテゴリ:業務改善 🔗 プロンプトを見る

属人化した業務の手順を整理し、可視化するためのプロンプトです。担当者の頭の中にしかないノウハウを、AIとの対話を通じて言語化・構造化できます。引き継ぎ資料の作成やマニュアル整備に直結します。

使い方のポイント: 「いま自分がやっている手順を箇条書きで入力する」だけでOKです。AIが抜けているステップや改善点を指摘してくれるので、自分では気づかなかったムダが見えてきます。


組織で定着させる3つのコツ

  • ① 1人1プロンプトから始める: 各部署から1人「試してみる担当」を決めて、1週間使ってもらう。感想を共有するだけで、周囲に自然と広がります。南陽市でも、小さな成功体験の積み重ねが定着の鍵でした。

  • ② 出力は「たたき台」と割り切る: 80点の下書きを3分で作り、残り20点を自分で仕上げる。完成品を求めないのが、AIと上手く付き合うコツです。

  • ③ 入口を1つに絞る: 760例を一覧で見せると離脱します。「No.370|プロンプトを探すプロンプト」を社内ポータルやSlackにピン留めして、迷ったらここ、という導線を1つ作りましょう。


よくある質問

Q. ChatGPT以外でも使える? → はい。Claude、Gemini、Copilotなどテキスト入力対応のAIならどれでもOKです。

Q. 自治体職員以外でも使える? → 誰でも無料で利用できます。企業の方も問題ありません。

Q. 自社用にカスタマイズしていい? → もちろん。フォームで作ったプロンプトを自社の業務や文体に合わせて修正するのが推奨の使い方です。

Q. 機密情報を入れて大丈夫? → フォームはプロンプトを「生成するだけ」でAIには送信しません。ただし、AIに貼り付ける際は利用サービスのデータポリシーを確認してください。


まず1つ、今日試してみてください

760例を全部見る必要はありません。今日やることはシンプルです。

  1. この記事の10選から、自分の業務に近いものを1つ選ぶ

  2. リンクからフォームを開いて、空欄を埋める

  3. 手元のAIに貼り付けて実行する

5分で終わります。「これは使える」と感じたら、チームにも共有してみてください。

【南陽市プロンプト集】 一発OK!! 市民も使える!生成AI活用実例集(プロンプト集)760例

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