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2026/06/22

2028年、検索はAIに相談へ。会社が選ばれ続けるための対策

筆者/喜多 辰徳

「お父さんの会社、AIに聞いても出てこないよ」。高校生の息子にそう言われて、初めて他人事ではなくなった。ある工務店の経営者の話です。

試しに自分でもAIに「この辺で評判のいい工務店は?」と聞いてみると、並ぶのは知らない社名ばかり。長年地域でやってきた自分の会社は、どこにもいませんでした。

この記事では、2028年に各世代が何をAIに相談するようになるのかを具体的に描いたうえで、地方の事業者が今から何をすべきかをお伝えします。難しい横文字は最小限にします。


2028年、人は「検索」しない。AIに「相談」する

私たちはこれまで、知りたいことを検索して、表示された複数のサイトを自分で見比べてきました。

その入口が、いま急速にAIへ移りつつあります。質問を投げると、AIが代わりに調べ、絞り込み、答えを返してくれる。私たちはもう、たくさんのサイトを見比べていません。

つまり、これは単なる流行ではなく、人が物事を決めるときの「入口」そのものの移動です。では2028年、人はどんなことまでAIに相談しているのでしょうか。


各世代がAIに相談する10のこと(2028年)

世代ごとに、こんな相談が当たり前になっていると考えられます。カッコ内は、その相談で選ばれる側になる業種です。

10代〜20代:進路と暮らしの入口

・10代・進路「私の成績と性格で、後悔しない進学先はどこ? 評判も込みで3つに絞って」(学校・塾)

・20代・転職「私のスキルで3年後も伸びていて、地元でも働ける会社を挙げて」(企業の採用)

・20代・外食「記念日のディナー、予算内で駅近、相手が喜ぶ店を予約しやすい順に」(飲食店)

30代〜40代:家族とお金の決断

・30代・保険「うちの家族構成と収入で、過不足のない保険を会社名込みで」(保険・金融)

・30代・住まい「子育てしやすくて資産価値が落ちにくいエリアと物件を具体的に」(不動産・住宅)

・40代・健康「この症状は何科? 近くで腕がよく、待ち時間が短い病院を教えて」(病院・クリニック)

40代〜60代:守りと引き継ぎ

・40代・介護「親の介護、在宅か施設か。うちの地域で条件に合う事業者を比較して」(介護・地場サービス)

・50代・リフォーム「実家の改修、見積もりが妥当で信頼できる業者をトラブルの少ない順に」(工務店・リフォーム)

・50代・相続「もめないように、相談すべき専門家と地元で評判のいい人を手順込みで」(士業・専門家)

・60代・住み替え「老後を考えた住み替え、この地域で安心して任せられる相手は?」(不動産・建築)


気づきましたか。ほとんどが「どこを選ぶか」です

並べてみると、進路も外食も保険も介護も相続も、相談の中身はほぼ共通しています。「どの会社を、どの店を、どの専門家を選べばいいか」です。

そしてこの選ぶの入口を、これからはAIが握ります。あなたの会社が、AIの差し出す候補に入っているかどうか。それが、売上と採用の両方を静かに左右していきます。

ここで見落とされがちなのが採用です。求職者も、応募する前にAIへ「この会社ってどう?」と聞くようになります。高単価で、地域に根ざし、紹介で回ってきた商売ほど、ネット上の情報が薄く、AIに見つけてもらいにくいという弱点を抱えています。


選ばれる側になるために、今からできること

特別な技術は必要ありません。やることは、AIが正しく理解し、引用できる形で、自社の情報を整えることです。

・自社の強み・対応エリア・実績を、自分の言葉で具体的に書いて公開する

・お客様からよく聞かれる質問に、ページ上で一問一答の形で答えておく

・第三者に語られる機会を増やす(取材記事、お客様の声、地域メディアでの紹介など)

これは検索エンジン向けの従来のSEOとは少し違い、AIに引用されることを狙う考え方で、AI検索対策(LLMO)と呼ばれます。2028年に間に合わせたいなら、情報を育てる時間を考えても、始めるのは今です。


よくある質問

質問:うちは地方の個人事業ですが、それでも関係ありますか。

回答:むしろ地方でこそ効きます。AIは情報の多い大手を拾いやすく、情報の薄い事業者は埋もれます。きちんと整えれば、規模に関係なく候補に入れます。

質問:今すぐ全部やらないと手遅れですか。

回答:いいえ。AIに読み取られる情報は積み重ねがものを言うため、早く始めた人ほど有利、という性質のものです。一度に完璧を目指すより、続けることが大切です。

質問:集客の話だと思っていましたが、本当に採用にも効くのですか。

回答:効きます。求職者も応募前にAIで会社を調べます。会社の姿が正しく伝わっていれば、応募の不安は下がります。


まとめ

・検索の入口がAIに移り、2028年には人生の選択から日々の買い物まで、人はAIに相談して決めるようになります。

・その相談の多くは「どこを選ぶか」であり、あなたの会社がAIの候補に入れるかどうかが問われます。

・対策は情報を整えて育てること。積み重ねが効くからこそ、始めるのは今が最適です。

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