Googleで調べものをすると、検索結果のいちばん上にAIが書いた要約が出ることが増えました。この「AI概要」(Googleの画面では「AI による概要」)は、短い単語よりも、文章のような長い質問で出やすい傾向があります。
たとえばリフォーム会社のサイトなら、「お風呂だけリフォームするといくらかかる」「工事中も家に住めるか」といった質問で見られているかもしれません。お客さんが実際にどんな言葉で探しているのかは、サーチコンソールに正規表現を1行貼るだけで一覧にできます。
この記事では、設定の手順と一覧の読み方、そこから自社サイトで直す場所の決め方までを順に紹介します。
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長い質問の検索語は、AI概要と比べられている場所
検索窓に「ランチ 予約」と打つ人と、「子ども連れでも気をつかわずに入れるランチの店」と打つ人では、求めているものが違います。前者は店を探していて、後者は「自分の条件に合うか」という判断を求めています。
判断や説明を求める長い質問は、AIが要約で答えやすい問いです。長い質問形の検索ほどAI概要が表示されやすいという傾向は、海外の複数の調査でも報告されています。調査によって数字にばらつきがあるので、ここでは傾向だけを押さえておきます。

自社サイトから見ると、長い質問で表示されているページは、検索結果の上でAI概要と並べて比べられていることになります。どの質問で見られているのかを知るのが、最初の一歩です。
使うのは、SEOの専門家が公開した正規表現1行
きっかけは、SEOの専門家の住太陽さんがXに投稿した1行でした
[ぁ-んァ-ヶ一-龠].*[ぁ-んァ-ヶ一-龠].*[ぁ-んァ-ヶ一-龠].*[ぁ-んァ-ヶ一-龠].*[ぁ-んァ-ヶ一-龠].*[ぁ-んァ-ヶ一-龠].*[ぁ-んァ-ヶ一-龠].*[ぁ-んァ-ヶ一-龠].*[ぁ-んァ-ヶ一-龠].*[ぁ-んァ-ヶ一-龠].*[ぁ-んァ-ヶ一-龠].*[ぁ-んァ-ヶ一-龠].*[ぁ-んァ-ヶ一-龠].*[ぁ-んァ-ヶ一-龠]
[ぁ-んァ-ヶ一-龠] は「ひらがな・カタカナ・漢字のどれか1文字」、間にはさまる「ドットと星印の2文字」は「あいだに何が入ってもよい」という意味です。これを14回並べて、日本語が14文字以上入っている検索語に一致させています。中身を理解しなくても、コピーして貼るだけで使えます。
サーチコンソールでの設定手順
操作はパソコンのブラウザで行います。
・手順1:サーチコンソールを開き、左のメニューから「検索結果」を選ぶ
・手順2:上の期間を「3か月」にする
・手順3:「+フィルタを追加」から「検索キーワード」を選ぶ
・手順4:種類を「カスタム(正規表現)」にして、上の1行を貼り付ける
・手順5:「正規表現に一致」のまま「適用」を押す
・手順6:下の表の「表示回数」の見出しを押して、多い順に並べる
Googleのヘルプによると、正規表現は部分一致で判定され、英字の大文字と小文字は区別されません。件数はサイトによって大きく変わります。筆者が運営するAIのチカラでは3か月分で377件出ましたが、多い順の上位20件ほどから見ていけば十分です。
一覧は3つに分けて読む
表を眺めるだけでは、どこから手を付ければいいか決まりません。上から順に、次の3つに分けていきます。
表示されているのに、押されていない質問
表示回数は多いのに、クリックがほとんどない質問です。検索結果には出ているのに選ばれていないので、直す価値がいちばん高い場所です。AIのチカラでは、ある設定の質問が表示2,480回に対してクリック20回でした。
すでに押されている質問
表示回数に見合ったクリックがある質問は、今のページがうまく答えています。ここに手を入れると、かえって順位を落とすことがあります。一覧に出たページを全部直す必要はありません。
質問ではない検索語
この正規表現は「質問かどうか」ではなく、日本語の文字数で判定しています。そのため、長いカタカナの商品名やサービス名1つでも一致します。AIに話しかけるような文が、そのまま検索語として残っていることもあります。数として扱う前に、目で見て外しておくのが安全です。
質問の種類で、直す場所を決める
押されていない質問は、さらに2つに分けると直す場所が決まります。

判断を求める質問は、タイトルで結論を見せる
「〜したほうが良いか」「〜と〜どっちがいい」のように、判断を求める質問です。検索した人は、答えを持っているページを探しています。
タイトルに「結論」や「〜すべきか」の言葉を入れて、答えがここにあると一目で分かるようにします。AIのチカラでは、手順だけを書いていたタイトルを「〜したほうが良いか|結論と設定手順」に変えたところ、その質問のクリック率が0.68%から1.02%に上がりました。
意味を知りたい質問は、本文で一歩先を足す
「〇〇とは」「〇〇って何」のように、言葉の意味を知りたい質問です。この種類はAI概要で用が済みやすく、タイトルを変えても押されにくい傾向があります。AIのチカラでも、設定項目の名前をそのままタイトルに入れた記事は、クリックがほとんど増えませんでした。
意味を知りたい人が、そのあと困りそうなことを本文に足すほうが筋がよさそうです。「うまくいかない時」「やってはいけない例」など、要約だけでは済まない答えを用意します。
業種ごとに、こう読み替える
自社の一覧に出てきそうな質問と、直し方の例です。実際の検索語は、お客さんが使う言葉で出てきます。

飲食の個人店
・判断の質問:「子ども連れで行っても大丈夫な店か」→ 店の紹介ページのタイトルに「お子さま連れ歓迎」と入れ、座席や設備を本文の最初に書く
・意味の質問:「おまかせコースとは」→ 内容と値段の目安、苦手な食材を伝える方法まで書く
リフォーム・工務店
・判断の質問:「お風呂だけリフォームしても大丈夫か」→ 施工例のタイトルで「部分リフォームでできること」と答える
・意味の質問:「ユニットバスとは」→ 説明のあとに、交換にかかる日数の目安と工事中の過ごし方を足す
習い事・教室
・判断の質問:「何歳から始めたほうが良いか」→ よくある質問のページで、結論を最初の1文に書く
・意味の質問:「体験レッスンとは」→ 当日の持ち物と、体験のあとの流れまで書く
直したあとの確かめ方
直した翌日から数字が動くことはありません。順位やクリック率は日によって揺れるので、4週間ほど待ってから確かめます。
確かめるときは、クリック率をそのまま比べないことが大切です。順位が上がればクリック率も自然に上がるため、「同じくらいの順位の自社ページと比べて、押されているか」で見ます。直した日と内容をメモしておくと、あとで迷いません。
よくある質問
Q. サーチコンソールを入れていないと使えませんか?
A. はい、このやり方はサーチコンソールのデータが前提です。登録は無料ですが、データがたまるまでには日数がかかります。まず登録だけ先に済ませておくのがおすすめです。
Q. 14文字という基準は変えてもいいですか?
A. 変えられます。[ぁ-んァ-ヶ一-龠] を並べる回数を減らせば、もう少し短い質問も拾えます。件数が多すぎたり少なすぎたりしたら、回数を調整してください。
Q. 見つけた質問ごとに新しいページを作るべきですか?
A. 先に、今あるページで答えられないかを確かめてください。同じ疑問に答えるページを増やすと、自分のページどうしで検索結果を取り合うことがあります。
Q. 一覧がほとんど出てきません。
A. 期間を「16か月」に広げてみてください。それでも少ない場合は、お客さんからよく受ける質問を書き出し、それに答えるページを作るところから始めます。
まとめ
サーチコンソールに正規表現を1行貼ると、自社サイトに来ている長い質問の一覧が出ます。まずは表示されているのに押されていない質問を3つ選んでください。判断を求める質問ならタイトルで結論を見せ、意味を知りたい質問なら本文で一歩先の答えを足します。直した日をメモし、4週間後に同じ順位帯のページと比べて確かめます。
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