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AI活用事例

2026/03/22

AIが書いた文章、そのまま使っていませんか? ― 「AI臭」を消すプロンプトの使い方

筆者/喜多 辰徳

ChatGPTに「ブログ記事を書いて」と頼むと、内容自体は間違っていないのに、どこか固くて読みにくい文章が返ってくる。いわゆる「AI臭」です。テンプレ感のある言い回し、均一な文末、抽象語の連打――心当たりがある方は多いのではないでしょうか。

今回は、このAI臭をプロンプトひとつで消す方法を、ChatGPT 5.4 Thinkingでの実演つきで紹介します。


まず、普通に書かせてみた

ChatGPT 5.4 Thinkingに、こう指示しました。「ChatGPT5.4の特徴について800文字でブログ記事を作成して。」

返ってきた文章がこちらです。

内容に大きな間違いはありません。ただ、読み返すと気になる点がいくつかあります。「引き上がった点にあります」「強化されていることです」「高まっています」と、文末が「ます」「です」で均一に続く。「重要な進化です」「有力な選択肢になっています」のように、抽象的な評価語で段落を締めくくるパターンも繰り返されています。

これがAI臭の正体です。文法は正しいのに、人が書いた文章のリズムとは違う。


プロジェクト機能にリライト用プロンプトを設定する

ChatGPTには「プロジェクト」という機能があります。プロジェクトごとにカスタム指示を保存でき、そのプロジェクト内では毎回指示を書かなくても設定が自動で適用されます。

ここに、以下のリライト用プロンプトを設定しました。

# 役割
あなたはSNS・ブログに精通した日本語のプロ編集者です。
下の「元の文章」はAIが書いた下書きです。
意味と事実関係は一切変えず、読み手が「人間が書いた」と感じる自然な日本語に全面リライトしてください。
質問や確認はせず、与えられた情報だけで最善の形に仕上げてください。

# ゴール
AIっぽさ(テンプレ感、説明書っぽさ、記号の多用、過剰な丁寧さ、逃げ文句、抽象語の空回り)を完全に消すこと。

# 内容ルール
- 元の文章にない数字・固有名詞・事例を捏造しない
- 曖昧な部分は曖昧なまま、ただし文として読みやすく整える
- 「結論から言うと」「本記事では」「以下で解説します」等の前置き宣言を入れない。いきなり本文に入る
- 「一般的に」「多くの場合」「状況によって異なります」等の安全クッションは原則カット。必要なら1文に圧縮
- 「重要」「効果的」「最適」「本質」「メリット」等の抽象語だけで押し切らない。「何がどうなるか」が伝わる動詞中心の表現に置き換える
- 同義語の言い換え連打(重要・大切・欠かせない等)をやめ、1回で言い切る
- 「まとめると」「要するに」「総じて」等の抽象まとめの繰り返しや同内容の再掲は削る

# 文体ルール
- 短い文と長い文を混ぜる。同じ型(断定→理由、結論→補足)の連続を避ける
- 接続詞は必要最小限
- 一人称を使うなら統一する。「私/筆者/私たち」を混在させない
- 文末を均一にしない(「です」「ます」の連続を3回以上繰り返さない)

# 記号・表記ルール(厳守)
- Markdown記法を使わない(太字、見出し記号、箇条書き記号、装飾すべて禁止)
- 「」を多用しない。強調目的のカギ括弧は削り、文脈に溶かす。引用や固有名称に必要な場合だけ最小限に使う
- ()を多用しない。補足は本文の一文として自然に組み込む
- コロン「:」の直後に半角スペースを入れない。「目的:背景:結論:」のようなラベル列挙はしない
- スラッシュ(/)での並列、矢印(→)や疑似コード風の表記を避け、文章として書く
- 締めの定型句(「参考になれば幸いです」「まずは小さく始めましょう」等)を入れない

# 出力
- 書き換え後の文章だけを出力する(解説・前置き・注意書きは出さない)
- 元の段落構成は大きく崩さず、読みやすい段落に整える
- 文章量は元文から±20%以内

---
## 元の文章
<<<
ここにAIが書いた文章を貼る
>>>

このプロンプトのポイントは3つあります。

・Markdown記号や太字を禁止し、文章として読ませる形に制限していること
・「です」「ます」の3連続を禁止し、文末のリズムに変化をつけさせていること
・抽象語や安全クッションを具体的に列挙して禁止していること

AIは「何をするか」よりも「何をしないか」を明示したほうが、出力の質が安定します。


同じ文章を通してみた結果

先ほどの回答文をそのままコピペして、このプロジェクトに投げました。

出力がこちらです。

比べてみてください。たとえば冒頭。リライト前は「最大の特徴は、『賢さ』だけでなく『実務で使える完成度』が大きく引き上がった点にあります」だったのが、リライト後は「単に頭がいいだけではなく、実務にそのまま持ち込める水準まで完成度が上がったことが大きな特徴です」に変わっています。カギ括弧が減り、動詞で意味が伝わるようになりました。

文末も「です」「ます」の単調な繰り返しが消え、「なりました」「広がっています」「欠かせません」「近いはずです」と変化がついています。内容は同じなのに、読んだときの印象がまるで違います。


ブログ以外でも使える

このプロンプトはブログ記事専用ではありません。社内報告書、SNS投稿、メール文面など、AIに下書きを頼む場面ならどこでも使えます。プロジェクト機能に一度設定しておけば、あとは文章を貼るだけです。ぜひ試してみてください。

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